見開きのメニューはすっかり黄ばんでいる。
軽食がいろいろ。
スパゲティはミートソース、ナポリタン、和風が550円。
喫茶店のナポリタンなんて、懐かしいなぁ・・・。
カレーライス、ピラフ、ドライカレーが550円。
昔は、こういうのをよく食べました。
カレーピラフ、エビピラフ、五目チャーハン、ソース焼きそば600円。
洋の東西を問わないメニュー構成、それが昔の喫茶店です。
オムライス620円。
ぉぉぉおおお!オムライスじゃないですか!
ビーフライスにしょうが焼きライス650円。
このお店の最高峰の料理がこの2つ。
しかしとんちゃんには「オムライス」に目が留まったままです。
「モーニングタイムサービス」は、トーストセット470円。
「ランチタイムサービス」もある。
オムライスが670円。えっ?高いの?
いえいえ違いました。
ランチタイムはコーヒーがついて50円プラスなんです。
というわけでオムライスをオーダー。
「コーヒーはどうなさいますか?」と聞かれたので「お願いします。」と答えました。
喫茶店ですもん、コーヒーをいただかない手はない。
テーブルの上には灰皿。
これまた古典的なガラス製の灰皿です。
やはり喫茶店は、お茶をいただくだけでなく、喫煙場所でもあります。
全面禁煙でも分煙でもなく、全面喫煙可です。
ちなみに先客は煙草を吸っています。
禁煙してからずいぶん経つとんちゃんには、あまり好ましくない環境なんですが・・・。
コーヒー用のスティックシュガーが、銅製のマグカップに立っている。
こういうカップも昔はよくありました。今もありますけどさ。
そんな昭和の雰囲気、そして学生時代の雰囲気に浸っていると、料理がやってきました。
◆オムライス
カップに入ったスープ付き。
紙ナプキンで先を包んだスプーンとフォークが添えられています。
カップに入ったコンソメスープ。
古典的スープをズズっとすすると、昭和の喫茶店の思い出が口の中から甦ってきます。
紙ナプキンをほぐすとスプーンとフォークが現れる。
こういう流儀も昭和、いや大正からのものでしょうか。
サラダが添えられたオムライス。
卵の上に、たっぷりとケチャップがかかっている。
ケチャップが足りない・・・なんて客に思わせない量がかかっています。
そこが、このお店の思いやりを度を示しているように思います。
ケチャップライスに薄焼き卵を乗せた、喫茶店・食堂流のオムライス。
薄焼き卵の下には、サラッとした感じにケチャップが入ったライス。
ところどころにハムが入っています。
トッピングのケチャップが多いから、ケチャップたっぷり系のライスでなくとも、ケチャップ感を味わえます。
食事が終わりそうなところを見計らって、コーヒーが運ばれてきます。
脇には小さなポットに入った生クリーム。
植物性のコーヒーフレッシュではなく、ちゃんと生クリームをつけるところが、本物の喫茶店です。
コーヒーに生クリームを浮かせていただきます。
生クリーム入りのコーヒーなんて久しぶりです。
やっぱり喫茶店は、ファミレスなどとは違いますね。
ここで一服・・・昔ならそうしたでしょうが。
煙草を吸わない今は、ただ静かにコーヒーをすすります。
ルフラン(refrain)は、英語のリフレインで、繰り返すという意味。
繰り返し来ていただける喫茶店ってことでしょう。
コーヒだけでなく、食事用にリピートしたい喫茶店です。
どうもごちそうさまでした。
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