店内は大箱ではありませんが、古民家を思わせる造りになっていて、隠れ家的な感じ。
若い人たちがワイワイ、ガヤガヤしているっていうよりも、落ち着いた雰囲気があります。
店員さんも「ハイ!団体さん、イラッシャーイ!」って感じでやたら明るく元気、というのではなく、落ち着いた感じの接客なところがかえって好感が持てますよ。
席に着いたら、まずはヱビスをオーダーです。
◆ヱビス生
まずは生ビールで乾杯!!
ヱビス生ビールが、199円でいただけるなんて、これだけでシアワセです。 (*^^*)
◆お通し
このお店のお通しは、魚のリエット、クラッカー添え。
刺し身などその日の余った素材を使って作っているというリエット。
すり身の食感があるペーストは、生臭さなど全くなくて、新鮮な魚を使っていることがわかります。
ビールにも合うけど、ワインもいいでしょうね。
ところで、リエットって・・・・なに?
パテやテリーヌとは違うの?
パテ(pâté)はペーストのことで、パイ生地=パート(pâte)で包んでオーブンで焼き上げたものが原型。
テリーヌは、テリーヌ型という長方形の蓋つきの焼き物用容器に材料を入れてオーブンで焼きあげたもの。
でも両者の区別は今ではあいまいになっています。
で、リエットはを肉を切って脂肪とともに弱火でゆっくりと煮てからつぶすもの。
パテ、テリーヌはオーブンで焼いたもの、リエットは煮たもの、という料理法の違いなんですね。
さて、料理は何にしましょうか?
【旬魚礼賛】ですもの、やっぱ活きの良いお魚系ですよね。σ(゚ー^*)
【おすすめ】メニュー。
【本日のお刺身】は、鰹、姫鯛、天然勘八、天然平目、八丈赤睦、活〆帆立、蛸ぶつ切り、鰯鯨に鬢長鮪。
こいつは、すごいラインアップですよ。
天然のカンパチやヒラメ、そしてクジラがあるってのは、驚きです。
しかもね、ほら、これ!
【くじら あります】ですよ。
このお店は、クジラがウリみたいなんです。
【お得なおまかせ刺盛】が、3点盛りが980円、5点盛りが1680円。
これがまさに「お得」らしいから、これにしましょう。
しかもクジラ入りでオーダーしちゃいましょうね。(*^^*)
料理は、居酒屋定番のものもあるけど、ちょっと変わった美味しそうなものがいろいろあります。
サラダをオーダーしましょう、という女性の希望。
店名を冠した「魚えんサラダ」はボリュームがあるということらしいのですが・・・何にしましょうかね?
ところで・・・。
メニューに、運慶・快慶作の東大寺金剛力士像(阿形、吽形)の絵が描かれてます。
「満九」の落款まで押してある。
誰の印だろう、と思ったら、料理長の高橋満久さんの落款みたいです。
ということは、シェフが描いた絵、ということですね。
料理長の高橋さんは、18歳でオーストラリアに行き、向こうの日本料理店等で働き、日本で寿司、和食、海鮮居酒屋、創作和食などで修行したそうで、様々な料理のエッセンスを取り入れた新スタイルの創作和食を提供しているんだそうです。
◆おまかせ刺盛・5点盛り
ぉぉぉおおおお!
こりゃ、すごい盛りですよ!( ̄□ ̄;)!!
鰹、鰯鯨、蛸ぶつ切り、活〆帆立、八丈赤睦(アカムツ)です。
刺身の切り身が、惜しげもなく厚切りだってのが嬉しいです。
薬味はワサビ、生姜、そして山椒塩の3種が添えられています。
これで1680円ってのは、安いでしょうよ!
まずは鰯鯨。アイスランド産ですって。
イワシクジラっていうから、小さい鯨なのかと思ったら、ところがどっこい。
最大18mにもなる大きな鯨ですって。
イワシの群れと一緒にいることが多いから、鰯鯨と呼ばれるようになったらしい。
鯨は生姜をつけていただきましょう。
・・・臭みがなくて、柔らかさがあって、これは旨い鯨ですよ。
勝浦産の鰹も生姜で。
春の鰹は、刺身でいただけます。
でも鰹の旬って、秋の戻り鰹なんですね。
そいつはタタキでいただきましょう。
活〆帆立は三陸産。
八丈赤睦は小笠原産。
これ旨いです!
「アカムツ」はノドグロとも呼ばれる高級魚。
八丈赤睦って八丈島産のアカムツをっていうのかと思ったら、あにはからんや。
「八丈アカムツ」というアカムツとは全然違う魚だそうです。
でもとにかく旨いんです。
刺身ですから、日本酒がほしい。
ドリンクのメニューは・・・。
ヱビスの生が250円、黒ラベルの瓶も550円であります。
焼酎や日本酒もいろいろあって、しかも安い。
地酒がいくつかあります。
◆黒牛純米
和歌山の名手酒造店の日本酒。
一升瓶を持って来て、升に入ったグラスにトクトクトクと注ぐと、グラスから酒が溢れる・・・なんてのを期待してたら、お酒が入った状態で持って来てくれました。
そしてもう1杯。
◆雨後の月特別純米
広島県呉市にある相原酒造のお酒です。
◆生ハムとアボカドサラダ
大盛りの野菜の上に生ハムが載りって、和風ドレッシングがかかり、粉チーズとクルトンがトッピング。
アボカドもいっぱい、ボリュームもあって、サッパリかつ濃厚なサラダです。
ここらで芋焼酎がほしくなります。
焼酎もいろいろ。
芋焼酎は、森伊蔵、魔王、村尾の超プレミアム3Mがそろっていて、ビックリです。
麦焼酎や芋焼酎、泡盛もあります。
芋焼酎の赤霧島に茂作、竹鶴と知多のハイボールもあります。
貴重な森伊蔵をいただきました。
◆茂作
初めて飲む茂作。
熊本県和水町にある花の香酒造というきれいな名の蔵元の芋焼酎なんですね。
◆長芋わさび漬け
その名の通り、長芋をワサビ味に漬けたもの。
ピリリと辛くて、サクサクした食感が旨いです。
メープルがっこチーズをオーダーしたけど、品切れ。
きっといぶりガッコにメープルシロップを和えたものだろうに、残念。
◆エイヒレのはじっこ揚げてみました
「本日のおすすめ」にあった、ちょっと変わったネーミングのおつまみ。
名前どころか、見た目もかなり変わった料理です。
エイヒレは炙っていただくものですけど、これは、そのエイヒレの端っこを揚げたもの。
いただくと・・・これがエイヒレ!w( ̄▽ ̄;)w
そう思うくらいに旨い。
パサパサのエイヒレが油でしっとりとして、しかも香ばしいの。
元々は、まかないで食べていたものを、メニューにしたんだそうです。
◆ピリ辛!!海老マヨチリ
これも「本日のおすすめ」にあったもの。
エビがプリプリで、想像したように旨い。
◆アサリ白ワイン酒蒸し
アサリの酒蒸しってだけで旨いですよ。
こいつはワインとバターが入って、洋風に仕上げてあります。
きっとワインに合いますね。
◆黒豚黒胡椒ジャンボつくね
デカっ!(*゚Д゚*)ェ…
ハンバーグじゃなくて、軟骨も入っているから「つくね」です。
肉は高級な「黒豚」、そしてその中には黒胡椒、しかもホールで入っている。
黒豚の濃厚な味わい、軟骨の歯触り、そしてときどき出会うホール黒胡椒の辛さ。
こいつは大人の味ですね。
◆牛たたき
看板メニューの刺身盛り合わせに続く、このお店2番人気のメニューです。
低温調理でジワジワと火を通して、しっとり、柔らかく仕上げたタタキ。
それを花が咲くように盛り付け、自家製タレをかけている。
肉の周囲が白っぽくて、中が赤っぽい色をしていて、タタキに仕上がっています。
中が肉汁滴るレアでな牛タタキやローストビーフって、苦手な人が多いですよね。
でもこれは、意外にも火が通っていて、そういう感じじゃない。
でも肉が硬くなくて柔らかいんです。
60~65℃だとタンパク質が硬くならずに柔らかい食感に仕上がるらしい。
低温調理のマジックです。
これは・・・赤霧島でしょう(たぶん)。
◆あら汁
たっぷりの量だけど、1人で1杯いただきたい。
アラがしっかり入っていて、これは〆におすすめの一品です。
◆はみ出る鉄火巻
太巻の鉄火巻。
マグロがシャリから完全に飛び出してる。
こいつは、とんでもないことになっている!o(^▽^)o
マグロと青シソをシャリで巻いてあって、サッパリ&マッタリの鉄火巻。
しかも太巻なもんだから、ボリュームもある。
◆こぼれ寿司
これ、刺し盛りじゃありません。寿司なんですって。
山盛りの刺身やカニ、イクラが、溢れて、まさにこぼれている。
下にカッパ巻きがあるというのだけれど、その姿が見えないじゃないか。
刺し盛りにしか見えない、とんでもないお寿司だ!( ̄□ ̄;)!!
これは八丈アカムツかな?
やっぱり、こいつは刺し盛りですわ。(*^^*)
刺身の下にあるのは、これまた太巻のカッパ巻き。
イクラをいっぱい載せていただきます。
うん、旨い。
でも太巻なもんで、シャリが多くて、お腹にたまります。
こいつは、〆意外には食べちゃいけない料理ですよ。(*^^*)
◆鳥の唐揚げ
最後に出てきてしまった。あのジャンボ寿司の後で、食べられるだろうか・・・
というのは杞憂でした。
この唐揚げ、ジューシーで旨いぞ!o(>▽<)o
刺身やたたきに目が行くけど、こいつはオススメの逸品です。
◆知多ハイボール
最後の1杯はハイボール。
サントリーの知多蒸留所でトウモロコシからつくるウイスキー「知多」のハイボール。
軽やかな味です。
新鮮な刺身が旨くて、刺し盛りは実にお値打ち。
肉料理も工夫が凝らされていて旨いですね。
そして酒が安いのが呑兵衛には嬉しいです。
ごちそうさまでした。
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