北海道では「手袋をはく」と言う。「はく」はズボンや靴下のように下半身につけるものに使うもので、標準語では「はめる」だ! という批判をされる。北海道で使われている言葉が方言だというのはいいが、誤用だという言われ方はどうも不愉快な感じがする。

北海道弁はそれぞれルーツがある。標準語にない言葉の多くは東北弁が起源だ。
確かに東北でも「手袋をはく」と言うそうだ。寒くて手袋装着頻度の高い地域、東北や北海道で「手袋をはく」というのだから、それが標準語として登録されてもおかしくはない! と強弁したくなるが、それじゃあ押し問答の感じだ。

最近、沖縄語について調べていたら、なんと沖縄でも「手袋をはく」と言うのだそうだ。おっと、日本の南北で同じ言葉が使われている! なぜか?