ラフテーが保存食であったということについて、もう少し紹介します。

『聞き書沖縄の食事』という本が1988年に農山漁村文化協会から出ています。昭和初期の食事について聞き書きしているものです。
その中にラフテーについては次のような記述があります。

「二、三日かけてつくったらふてー・・・」(31頁)
「泡盛と砂糖を入れて七輪にかけ、二、三日がかりでゆっくり炊く。醤油は仕上がりの前に入れる。・・・温めなおして一か月もつので、多めにつくっておく。」(53頁)

泡盛と砂糖を入れて二、三日かけてつくる!
そして醤油は仕上げに入れる。
現在いろいろ紹介されているレシピ(数時間煮る)とは、完全に異なるものですし、醤油で煮込むトンポーローとは異なる料理法です。