北海道ではツブという巻き貝が有名です。本州ではサザエが有名ですが、しかし北海道にはサザエがいないのです。

ところが今年の夏、ニセコのペンションに泊まったら、「さざえの甘みそあえ」という料理が出ました。このペンションは、地元の食材を使った料理を出すところ。北海道では採れないはずのサザエがなぜ出てきたのか? とても不思議です。

サザエは北限があって、北海道ではサザエは採れないはずなのです。だから北海道にいる巻き貝はツブなのです。

しかしその後で調べると、サザエは本州が北限なのですが、しかし不思議なことに北海道では1か所だけ、松前だけではサザエが採れるそうなのです。
松前町の海上にある小島、通称「サザエ島」にが、北海道内では1か所だけサザエがいて、ここがサザエの北限なのです。北海道ではここでだけサザエが採れるのです。

この小島では、かつては大量のサザエが採れたそうですが、しかし収穫が減ってしまった。そこで1986年から、漁協で種苗を放流して、サザエを収獲しているとのことです。

ニセコのペンションで食べたサザエは、ここのサザエなのでしょう。