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本物のウニは [ 北海道と食]

北海道でウニ丼を食べて歓喜する光景がテレビによくある。確かにウニ丼は観光客にとって1つの憧れの食べものでしょう。

どんぶりの上にたっぷり乗っているのは「生のウニ」。

しかし、実はこれ、生のウニではないんだとしたら。

 

売られているウニの形はご存じのはず。
小さなつぶつぶが固まっています。
そしてそれを口に入れると、全体がとろけてくる。

でもウニは、とても形くずれしやすいのです。あの形がくずれていたら・・・
ドロ~ッとしたウニでは、見栄えしません。(気持ち悪い?)

そこで市販のウニは、形くずれしないような処理をしてあります。
ミョウバンに浸けているのです。だから正確に言うと「生」ではなく、加工されているんです。
その加工のおかげで、あのように形がしっかりしているのです。

ミョウバン(明礬)は、硫酸アルミニウムカリウムで、皮膚や粘膜の炎症をしずめる外用薬に使われます。
ミョウバンが皮膚や粘膜のタンパク質と結合して、保護膜を作るためだそうです。
この「収れん作用」を、保存剤として使っているのです。

しかしそのミョウバンに浸けるせいで、ミョウバンの苦み、というかえぐみが、ウニについてしまいます。
独特のにおいもします。
生のウニを知っている者からすると、臭くて、まずいんです。
「ウニは苦い味がするけど、でも美味しい。」なんて思っている人は、実はまずいウニを食わされているからそうなんです。

北海道のウニについて、もう1つ。

北海道のウニは2種類あります。
バフンウニとムラサキウニ、もう少し正確に言うと「エゾバフンウニ」と「キタムラサキウニ」です。

ウニの外形はトゲがある栗のようなイガイガです。あのオレンジ色の実はウニの生殖巣(卵巣や精巣)です。

「エゾバフンウニ」(通称:赤ウニ)は、外側のトゲが短く茶色っぽい。中の実(生殖巣)は、赤っぽい色をしていています。
「キタムラサキウニ」(通称:白ウニ)は、外側のトゲが長く黒い。しかし中の実は白っぽい色をしています。
そして、実は、バフンウニの方が、味が濃厚で、うまいのです! しかし現在は、獲れる数が少ないため、高価になっています。白っぽいムラサキウニが多くなっています。


 
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