新村出のアイヌ語源説-サケの語源(2)

「サケ」の語原について、アイヌ語研究者の金田一京助の説を紹介します。

日本国語大辞典には、世界言語概説の「アイヌ語」(金田一京助)に「アイヌ語シャケンベ(夏食)が日本語に入ったもの」とある、と書かれています。

『世界言語概説』(1955年)には次のように簡単に書いてあります。
アイヌ語から日本語へ「古く入ったものに鮭(しゃけんべ shakipe<夏食>)秋あじのスケ(chuk-chep<秋魚>)」。 新村も書いていた「シャケンベ」に加えて「スケ」が出てきます。しかし説明が簡単すぎてわかりにくいです。

金田一の説をもっと詳しく紹介しましょう。日本国語大辞典の説明が誤っていることもわかります。