柳川に泊まりました。
さいふやという旅館です。柳川橋を渡って少し行ったところにある。
鄙びた旅館です。そして女将が美人です。
玄関の扉の下、真ん中に白い点がありますが、これはネコ。
この旅館の飼い猫ではないのですが、居着いているのだそうです。
ここの夕食は、有明海の郷土料理が出てくるとのこと。
楽しみです。
柳川に泊まりました。
さいふやという旅館です。柳川橋を渡って少し行ったところにある。
鄙びた旅館です。そして女将が美人です。
玄関の扉の下、真ん中に白い点がありますが、これはネコ。
この旅館の飼い猫ではないのですが、居着いているのだそうです。
ここの夕食は、有明海の郷土料理が出てくるとのこと。
楽しみです。
がん漬け:シオマネキの塩辛です。佐賀の名産のようです。
シオマネキの小ガニを殻ごと砕いて、塩辛にしたもの。
塩辛いだけでなく、唐辛子が入っていて辛いのです。
完璧に酒の肴です。
殻は砕いてあるけど、ハサミのところの殻や細かな殻が残っています。
いっしょに泊まったKさんの言によると
・・・かつて佐賀藩の年貢取り立てが厳しくて、食べるオカズがないから、カニを捕ってきて、この辛いがん漬をおかずに、ご飯をたべた、とか。
しかしそれは佐賀モンを貶した作り話でしょう。
蟹の塩辛は、古くは万葉集に歌われ、飛鳥時代には宮中でも食べられていたという話もあります(川副町商工会「名産品リスト)、それは蟹醢(かにひしお)ではないかと思います。
ただし蟹醢は、沢ガニで作るもののようです。
ワケノシンノスの味噌煮。小さなイソギンチャクで、ワケとも言います。
コリコリした食感がいいのですが、元来は味がなく、味噌煮などにします。
ここの旅館で出されたものは味がしっかりしていて美味しい。
ちなみに、ワケノシンノスとは「若い人の尻の巣」のこと。
生きているときの形が似ていて、しかもキュッとしぼむところから、「若い」が付いたのだろう、と女将が教えてくれました。
美人の女将から聞かされると、ちょっとエッチですね。
シラエビの唐揚げ。有明海ではシラタエビをシラエビと呼ぶようです。
サツマイモの天ぷらは塩で食べます。
ヒイラギ(だったかな?)の南蛮漬け。
おかずにもなるけど、酒の肴にいいです。
見てのとおりの刺身。
マグロとシマアジです。右奧は赤貝とイクラ。
刺身と同じシマアジの煮付け。
うなぎの蒲焼き。柳川ですから。
うなぎの柳川。まさに柳川ですから。
これ、何だったか忘れました。酢味噌和えです。
モクズガニの味噌汁。有明(矢部川)特産のヒメモクズガニと思います。
腕にモクズのような毛が生えていて、上海ガニに似ています。
これだけ出てきて、おなかいっぱいです。
左端は栗の甘皮煮、真ん中は辛子メンタイコで、右は出汁巻き卵です。
サバ塩焼きと奧はズイキの煮物と梅干しです。
その他に定番の生卵、焼き海苔があります。
帰りに、柳川のノリをいただきました。
「さいふや」という不思議な名前について、女将から聞いたところによると。
以前は宰府屋という料亭だったそうだ。本店は近くにあって、ここは支店だった。
本店は廃業して、跡形もなく、ここは旅館になったそうだ。
太宰府出身だそうで、それで料亭の名前を宰府屋にしたのだそうだ。
太宰府天満宮近くに内山という村があり、そこ出身の内山姓の人たちが全国で飲食店を開いているそうだ。
太宰府の内山とは、竈門神社のあるところ。そことどういう関係があるのかな。