長野で軽く一杯やろうと思いつつ、、東京からの新幹線の中でビールやらチューハイやらを飲んでいたら、かなり出来上がってしまった。（笑）
でも、せっかくだから長野の珍味を食べようと思い、郷土料理の店に向かいました。
以前、長野市に泊まったときに行った『とくべえ駅前店』は、日曜はお休みのはず。
そのとき泊まったホテルの地下にあった郷土料理の店「百萬石」に行ってみる。
残念ながらお休み。 今日は日曜日ですからね。
「藤吉店」へ行け、と書いてあります。
藤吉店はすぐ近くにある「藤吉」というお店のこと。
事前にチェックしていた店なんだけど、さっきの店と姉妹店だったんですね。
お店はビルの地下にあります。
地下にあるお店の入り口には「居酒屋」という暖簾がかかっています。
非常にわかりやすい暖簾です。
まずは生ビールを注文。
ネットでダウンロードしたクーポンを使ってしまいました。
突き出しは３皿もある。
大根の煮物、だし巻き卵と大根の漬け物、サケの煮物。
日本酒にも合いそうな、感じのいいつまみです。
そしてどれも美味しいです。
けど、サケは味付けはいいんだけど、私が苦手な養殖臭がする。
チリあたりの養殖サケを使っているんでしょう。養殖サケは、いまや普通なんですけど、安全性云々は別にして、私はこの臭いがどうもダメなので、悪いけど残しました。
さて、メニューを見ると、まさに「珍味・珍品」の項目があります。
はちの子 680円
いなご甘露煮 480円
絹の花 480円
ざざ虫 980円
珍味三点盛合せ 980円
すずめ焼 980円
ぴょんぴょん揚（かえる） 980円
なまず唐揚 580円
「絹の花」は何かって尋ねたら、案の定、カイコのさなぎの佃煮でした。
そのカイコを除いて、すべて食べたことがあります。
珍味としては、はちの子やざざ虫が一番美味しいと思うんだけど・・・。
やはり初体験のカイコを注文しました。
小さな舟の形をした入れ物が出てきました。
煮詰めているので、カイコのさなぎはかなりちぢこまっています。
この形自体は全然平気ですけど、引く人が多いでしょうね。。
食べると、カイコ自身の味は淡泊ですけど、スモークされたようなとても香ばしい香りがします。
そして、カイコ特有の香りがほんの少しします。どう独特かは、うまく説明ができない。
実は、カイコのさなぎを食べるのは、これで２回目なんです。
１回目は、日本じゃなくて韓国なんです。
地方でのお祭りのとき、露天で、大きな鍋でカイコのさなぎを炒りつつ、それを売っているのです。
それは何の味付けもされていませんでした。
その炒ったさなぎを口に入れると、無味ですが独特の香りがしました。
今回、佃煮で食べたよりももう少し強い香りです。
そしてときどき、虫をかじると中からピューっと汁が出ることがあります。
韓国の友人に聞くと、それが美味しいのだそうです。
私は、その炒ったカイコのさなぎを１０個ほど食べてみました。
そして、やっぱりダメだ、と言って残りを韓国の友人に渡したことを思い出しました。
過去、完食できなかった、数少ないものの１つです。
今回も、１皿全部を食べる気にはなりませんでした。もったいないことです。
日本酒でも注文すれば、食べられたのかもしれませんけど・・・。
すでに酔っぱらっていたので、生ビール１杯のみで、店を出ることにしました。
クーポンで生ビール１杯とカイコだけ食べたわけで、ずいぶんしみったれた客です。
ところで、カイコの佃煮についてネットで検索していたら、ざざ虫についてのサイトを発見しました。「ざざ虫の謎に迫る！」
トビケラなどの幼虫なんですね。
ざざ虫は、食べるのに勇気がいる容姿ですけど、これは美味しいですよ。
かなり特殊な飲食体験なので、以下の点数は３にしておきます。