秋田に泊まった朝、散歩の帰りにコンビニに寄ってタウン誌を見ていたら、なんと秋田市内に北海道産小麦を使ったラーメン屋があるのを発見。
こりゃ食べてみないといかん！
秋田市から大潟村に向かう途中で、そのラーメン屋に入りました。
「錦 秋田本店」、大館市に本拠がある錦グループのラーメン店です。
八角形のお堂のような建物。入り口には製の門が立っています。
- 東北
店内は中央にカウンターがあります。私たちは右の座敷に上がりました。
メニューのトップには、人気ベスト１の「こってりネギ味噌」の写真が目立っています。
「終売しました」のシールがついた「辛味噌」の方が目立つかな。
味噌がここのウリなんだろうか。
そんなら味噌ラーメンにしようかな・・。
「錦のこだわり」が書いてあります。
・北海道産小麦「春よ恋」使用。安心・安全・味にこだわった自家製麺。
・良質な鶏ガラと新鮮野菜をじっくり煮込んだ特製清湯スープ
・やわらかジューシーチャーシューは十和田湖高原ポーク「桃豚」使用
春よ恋「使用」って100％じゃないよな。何割くらい使用なの？
後で、ＨＰで確認すると、横山製粉で製粉した「春よ恋」100％の小麦粉を使っています。疑ってごめん。
麺大盛50円増、麺ダブル100円増、麺半分50円引
「半分」っていうのがあるんだ！
こってり50円増
なにが「こってり」なんだろ？
二つ折りになったメニューを開くと、醤油と塩が出てきます。
人気ベスト３は醤油チャーシュー。
３ページ目は担々麺、広東麺、ワンタン麺。
普通の担々麺じゃなくて、人気ベスト２の黒胡麻担々麺と白胡麻担々麺ってあります。その黒胡麻担々麺はカップ麺になってるんですかぁ。
最終ページは、ごはんとサイドメニュー。
秋田本店の冷やし麺、っていうのもある。
冷し担々麺と冷しゃぶカレー！。珍しいメニューですね。
さて何を注文するか？
味噌・・・か、うーん。わたし的には札幌以外で味噌は御法度なんだが・・。
迷った結果は
「味噌！ こってり、で。それと、大盛り。」
私の大盛りコールで、他のみんなも大盛に変更しています。
やかん！
これに水が入っているんです。妙なところに工夫していますよ。
水が冷たいからヤカンが汗をかいています。
Ｓさんは黒胡麻担々麺大盛り。
ＴＢさんは、こってりネギ味噌大盛り。
辛く味がついていない白髪ネギがモヤシの上に載っています。
Ｔさんは塩チャーシュー大盛り。細麺ですね。
私は、こってり味噌大盛り。
トッピングは茹でたモヤシ、チャーシュー、メンマ、海苔とシンプル。
背脂がいっぱい浮かんでいます。これが「こってり」の正体です。
期待のスープ鶏ガラベース。アッサリ目でいい感じ。
だから背脂を入れてもあんまりコテコテしていないんでしょう。
で味噌の感じなんですが・・・。
「味噌汁スープ」じゃないけど、期待よりは味噌汁風。
あぁ、またやってしまった。
味噌ラーメンを食べると、私は、どうしても子どもの時から食べ慣れた札幌の味噌ラーメン（まぁ、それもいろいろありますけど）を基準にしてしまう。
その基準からすると北海道以外の味噌ラーメンはたいていは、味噌の味が強くて、味噌汁になってるんです。
でも、もしかしたら、その方が客にウケるのかもしれない・・・。
モヤシは茹でてあるものをトッピング。
まぁ、本州じゃこれが普通だけど、本来のサッポロラーメンじゃ、やらない。
じゃぁどうするんだって？
まず中華鍋で野菜を炒めて、それにスープを入れて野菜を煮る。丼にそのスープだけを入れて、麺を載せ、そこに野菜をトッピングする。これは手間がかかります。
だから最近は札幌でもこれをしない店があるみたいです。（札幌に住んでいないんで正確にはわかんないけど。）
麺は、中太のストレート麺。表面がつややか。食べてみるとツルツルした喉越しです。高加水率の麺ですね。しかしスープとうまく絡んでない感じがします。
うーん、高加水率はツルツルして、喉越しが良く、茹で延びもしにくいんだけど、しかしスープとの絡みにくい。ストレート麺だからさらにスープと絡みにくいのかな。
自宅にいるときに、子どもとよく行くMARUの味噌ラーメンがこんな感じなんだよな。この店も、味噌ラーメンじゃなきゃ、もっと感動したかも・・。
チャーシュー（煮豚）は柔らかい肩ロース。
ＨＰで確認すると、この店の麺は、札幌の横山製粉で製粉した「春よ来い」100％の錦専用の小麦粉を使っているそうです。「春よ恋」という小麦は、春蒔き小麦で、パン用の硬質小麦だから中華麺にも向いています。
横山製粉の道産小麦を使った通常の中華麺用小麦粉には小麦タンパクが添加されているようですから、それとは違ったタンパクを添加しないものが錦専用なのかもしれません。