小鉢は、鶏肉と大根の煮物。
あっさりした味付けですけど、大根に鶏の旨みが染み込んでいる。この料理は脂っぽいことがあるのですか、この店のはそんな感じはなく仕上がっています。
とりハムと豆腐のサラダ。
かなりの盛りで出てきます。とりハムは、店主の自家製で、薄味でいい感じの歯ごたえで、それがたっぷり入っています。ハムなのに肉の臭いが少く出来上がっていて、はじめはボイルかと思いました。
とりユッケ。
鶏ササミの刺身です。それがミンチされていて、生ツクネ状態なのですが、それにユッケのような辛い味のタレがついています。
脂肪が少なく、臭みがなく、それでいて旨みと歯ごたえがある、という肉の良さが一番わかる料理かも。
この1品で、この店の素材の良さが推測できそうに思います。個人的な好みとしては、辛いユッケじゃなくて、醤油で食べる生ツクネでも美味しいように思います。
串焼き2種盛りは、鶏の精肉とツクネの焼き鳥。
焼き鳥は旨い。歯ごたえのある肉から、ジューシーな肉の旨みが口の中に広がります。つくねには、卵の黄身がついてきて、それをつけて食べるので、まったりした味わいです。
焼き鳥はこれで1本150円だから、焼鳥屋として使ってもいいかな。
揚げ物3種盛りは、唐揚げなど。ほとんど子どもたちに食べさせたんで、どんな味かよくわかんないです。(笑)
鍋は、本来のメニューでは、「とりコク味噌鍋」ですけど、それはこどもには辛いので、事前にお願いして「水炊き」に変更だそうです。
水炊きだからポン酢で食べるのかな?って思っていたら、鍋のスープとともにそのまま食べてください、なんてお店からアドバイスされました。
水炊きでしょ?それってどういう意味なの?とかなり不思議です。
鍋の蓋を開けると、水炊きだから透明スープと思っていたら・・・。
なんとスープが白濁(!)している。これは驚き。
実は「水炊き 白湯仕立て」というのがメニューの正式名称だそうで、まさに白湯仕立てなんです。
この鍋は、鶏ガラでしっかり出汁をとって白湯スープ」をつくっているそうで、そのスープで鶏や野菜が炊かれているのです。
だから「スープの旨みそのもので食べてください」っていうことになっているようです。
で、味ですけど、これはとっても美味しい。とにかくスープが素晴らしい。
〆の雑炊。鍋を雑炊にします。
当選、今夜は「水炊き 白湯仕立て」の鍋を使った雑炊です。
スープがうっごく旨いわけで、それを使った雑炊なわけだから、これはもう、旨くないわけがない!
こんな旨い雑炊は、しばらく記憶にないです。
そのほかにもオーナーの意外な創作料理があって、意外な旨さを味わえました。
記憶にあるのは、マグロとアボカドのタルタル仕立て。
和えられたマグロとアボカドが、かちっとした円柱状に形づくられていて、見た目にも美しい。タルタル仕立てのアボカドってまさにトロっぽいから、マグロとあわせて、まったりと旨い。
ワインに合う料理だね、ってことでハウスワインをもらうと、これが実にいいです。
アルコール関係ですけど。
飲み放題の酒は、生ビール(キリン一番絞り)、瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶)、サワー各種、カクテル、ホッピー、焼酎など。
最初の生ビールの後は、芋焼酎をロックでもらいました。
伊佐大泉、風雷紅芋白麹、鬼火を注文。それから泡盛の残波も呑みました。
焼酎はコップにたっぷり入っていて、それを4杯も飲んだおかげで、すっかり気持ちよくなってしまいました。ありがとぉ〜!
この店の芋焼酎は比較的そろっていて、その他に黒霧島、明るい農村、にごり酒無濾過芋、芋無垢があります。
麦焼酎は、いいちこと白水。
泡盛は他に、春雨カーリー、忠考があり、黒糖焼酎もあります。
そんなわけで、旨い鶏料理と酒を楽しませてもらいました。
最後にこの店が使っている「総洲古白鶏」をネットで調べると、プレコフーズという会社のオリジナルブランドだそうです。HPでの説明では、脂肪が少なく、コクと旨みがあり、歯ごたえが良く、臭みがない、とのこと。なるほど確かにそんな感じでした。