伊根に行ったとき、宿泊先の民宿「たいせい」さんにインテリアとして白い巻き貝が飾ってありました。
縞模様があって、綺麗な貝だなぁ。
そう思ってさわって見ると・・・貝殻が薄くて、プラスチックみたいにペコペコする。
力を入れると割れそうだったので、そっと戻しておきました。
貝としては風変わりな形です。
感じがオウムガイに似ているかなぁ、っていうのが印象的でした。
夕食を食べた「兵四楼」でも、インテリアとして同じ白い巻き貝が飾ってありました。
こっちは大小、様々。
かなり綺麗です。
でも変わった貝です。
気になって調べてみたら、意外な事実を発見!
まず、名前は「アオイガイ」っていうらしい。
名前は貝ですね。
しかしこれが、なんと、貝じゃないんですって!
中に入っているのは貝じゃなくて・・
なんと「タコ」だって!!
ウッソォー!!
もう、大声で叫んでしまいました。
そのタコのメスは、特種化した第1腕から石灰質を分泌して、それで貝殼をつくるんですって。
卵を保育するためだそうです。
貝に入ったタコだから「カイダコ」とも呼ばれるそうです。
その貝、じゃなかったタコは、九州以南の温帯や熱帯に生息するそうです。
それが黒潮に乗って北上する。
しかし晩秋になって水温が下がると、死んでしまう。
なんたって温かいところの活き物だから。
丹後では死んだアオイガイが浜辺に打ち上げられるんだそうです。
その貝殻が、じゃないタコの殻が綺麗なもんで、インテリアに使われるそうです。
オオムガイやアンモナイトとは親戚筋ですって。
英語名はpaper nautilus(ペーパー・ノーチラス)。
ノーチラスって聞くと『海底二万里』に登場するネモ船長の潜水艦の名前を想い出しますけど、原義はオウムガイのこと。
殻が薄いからペーパーなんでしょう。
いやぁ世の中、いや、海の中、いろんなものがあるんですね。