秋田県大仙市の大曲駅近くに泊まった朝のこと。
「朝ラー」しました。
「朝ラー」とは、朝からラーメンを食べることで、福島県喜多方市や静岡県藤枝市で見られる食事風景らしい。
東京駅のラーメンストリート内にある「六厘舎」も2010年1月から「朝のつけ麺」こと「朝つけ」を始め、都内でも広がりつつあるとか。
そんな「朝ラー」が、大曲にも広まりつつあるらしい。
先々日の昼に食べに行ったら、行列が出来ていてパスしたラーメン店。
大曲では超有名らしい「麺屋 十郎兵衛」さん。
そこが朝７時から開店して「朝ラー」しているっていうんで、朝リベンジです。
ホテル、じゃなかった旅館を７時に出て、お店に向かいました。
昼は行列ができるけど、朝はさすがにお客がほとんどいない。
オーダーは食券制。
朝のメニューは、「朝ラーメン」と「朝中華そば」の２つ。どちらも550円。
「ネギらーめん」は、やっていません。
しかし「ラーメン」と「中華そば」ってどう違うんでしょう？
ラーメンが豚骨で、中華そばが魚介系らしい、ってことは調べておきましたけど。
で、とんちゃんは「朝ラーメン」、同行のＨさんは「朝中華そば」にしました。
店内はＬ字の赤いカウンター。
カウンター席に座って、食券を渡します。
ラーメンが出来るまで、店内探索。
券売機の横には、日清製粉製の数種の小麦粉袋が置かれている。
一番上に載っているのが六厘舎専用粉の「傾奇者（かぶきもの）」という小麦粉。
六厘舎と関係あるのかと思って聞いてみたら、関係ないそうです。
六厘舎用に調合した小麦粉が販売されているんですね。
お店には製麺機が置かれた製麺室があります。
研究熱心なお店なんですね。
秋田県内の６店に、中華麺を製造販売しているようです。それってすごい。
大曲・麺屋にぼすけ、横手・初代まるよし、湯沢・やまがみ、美郷・丈屋美郷店、大曲・おり座、秋田・麺屋満開
先日の夜に行った、「にぼすけ」もここから麺を買っているようです。
どんなラーメン屋さんたちなのか、食べてみたいもんです。
天井近くの壁に、メニューの解説があります。
中華そば：魚介が主体、麺が加水率高め高蛋白な細縮れ麺
魚介系のアッサリスープに細麺で、麺は、腰を強くするのに高蛋白、茹で延びしにくいように高加水率なのね。
ラーメン：丸鶏、豚骨の動物系のコラーゲン豊富なスープと煮干しとのこってり系のダブルスープ、麺は茹で延びが襲い配合に仕上げた札幌ラーメン棟でよく使用される切刃18番の太めのストーと麺
スープはダブルスープのこってり系。
麺が18番、ってことは、太さ約1.7ｍｍの中太麺だ。
現在の札幌ラーメンは細めなんだけど、本来の中太の太さですね。
つけ麺：玄麦から自家製粉して造った全粒分を配合した自家製麺。一般的な麺より若干茶褐色な粒々がありますが、栄養価と風味は格別です。
つけ汁は丸鶏と豚骨、魚介の白湯スープで、ラーメンと似たスープに全粒粉の麺なんですね。
ポスターには「十郎兵衛」を極めるなら、まずこれから」と「ラーメン」を勧めています。
まずは、コッテリ太麺ってことなのね？
カウンターの立ち上がりのところにメニューが張ってありました。
ラーメン 700円 そうか、この値段が本来なんですね。
特製ラーメン880円
つけ麺 850円（麺200g～400g無料）
特製つけ麺 1030円
中華そば 550円 これは朝と同じだ！
特製中華そば730円
サイドメニューに、ライス、豚めし、鶏めし、くんたま、がある。
つけ麺は麺が太いから茹で時間がかかります、っていうエクスキューズ。
オーダー順が変わることがありますよ、というエクスキューズ。
ずいぶんと気を遣っていますね。
そうこうしているうちに、料理が出てきました。
朝中華そば。
透明なスープに細麺。
「中華そば」は塩味なのが、この地方の常識なのかな。
薄口醤油が少し入っているようで、それが「中華そば」のいうです。
スープの味は魚介系（にぼし？）の香りが前面に出てきます。
朝ラーメン。
大きな海苔が丼の脇に立ち、丼の中には、チャーシュー、メンマ、ネギ、白ゴマのトッピング。
スープは白濁したスープは、とろみがあって、こってりしている。
しかし後味がいいのは、魚介系とのダブルスープのせいでしょうか。
コッテリ度は、想像していたよりも低い感じだな。
麺は白っぽい細麺。
あれ？細麺なの？
「朝ラーメン」は、普通の「ラーメン」よりスープをややアッサリにして、麺も太麺じゃなくって細麺している。
朝用にアレンジしてあるそうです。
なるほど、それでコッテリ度もやや低めなのね。
まぁ、朝からコテコテ太麺じゃ、お腹にもたれそうだもんね。（笑）
メンマは長い枕木メンマ。
味は薄めで、食感も柔らかめ。
チャーシューは肩ロース。
味は薄めで、柔らかいけどしっかりした食感。
朝中華そばも朝ラーメンも、なかなか美味しい。
人気があるのもわかります。
次回はぜひ、昼に来てみたいですね。
ごちそうさまでした。