巨漢のＨさんと北千住。
スタートがかなり遅いので「軽くね」ということで。
線路の西側にある歓楽街をウロウロ。
客引きのお兄さんにいっぱい声をかけられます。
脇に延びる小路に、かの「加賀屋」を発見。
加賀屋と言えば、大串のモツ焼きにホッピーだよな。
「いいっス、ねぇ！」とＨさんも賛同。
よし、今夜はここにしましょう。(^0^)
狭い店内に、カウンター席とテーブルがいっぱいある。
すっかり酔った客で店内は完全に満席状態。
（写真は帰り際に撮ったので客が去った後です。）
こりゃダメかなと思ったけど「２人です」とお兄さんに告げる。
すると、「ちょっと待ってください」だって。
おや、席が空くのかな？
外で立っていると「どうぞ」の声。
どこに席が出来たの？
再び店に入ってみると・・・なんと！
店の入口脇にある、ほんの小さなスペースが席になりました。
２人がやっと入れるかどうかの、すっごく狭いスペース。
「Ｈさん、手前に座ったら？」
「だいじょうぶっス。」
Ｈさん、奥の狭いスペースに巨体を無理矢理にねじ込みました。（笑）
壁には、お店にキープされている一升瓶が並んでいる。
もちろんキンミヤです。
さて飲み物だ。
瓶ビールはキリン、アサヒ、サッポロ、そしてヱビスがある。
ここは当然、サッポロです。
赤星ではなく、黒生です。まずは、乾杯！
つまみは、もつ焼きだね。
トップから、タン、ハツ、カシラ、レバーと行こう。
２本で220円だ。
そして加賀屋では、「大豆もやし」がお勧めの一品だよ。
「大豆もやしって、なんッスかぁ？」とＨさん。
おっと、知らないかぁ。現物を見てから教えてあげるね。
大豆もやし。
これ、お勧めの一品です。280円。
大豆もやしにキムチのタレを和えた、ピリ辛の豆モヤシです。
箸はプラスチックのリユース箸で、箸置きとセットになっている。
この箸置き、良く出来ているよなぁ。
大豆もやしを食べながら、大豆もやしのこと、ちょっと説明するね。
モヤシって知っているよね？
豆を発芽させたものだよ。
その豆は、関東では緑豆、関西ではブラックマッペを使っているんだ。
緑豆のモヤシは太めでシャキシャキ感がある、ブラックマッペのモヤシは細くて長いんだ。スーパーでは両方売っていたりする。
しかしモヤシにはもう１種類、大豆を使ったものがあるんだ。それがこれ。
根が太いし、豆の部分が大きいから豆の旨さも味わえる。
そもそも緑豆もブラックマッペも輸入品で、大豆モヤシこそが本来のモヤシなんだよ。
中華料理や沖縄料理でもこの大豆モヤシが使われているんだ。
中国じゃ、緑豆はモヤシの原料じゃなくって、春雨の原料なんだよ。
モヤシの説明が長すぎましたか。f(^^;)
飲み物はすぐにホッピーに切り替えです。
「宮」マークがついたグラスには、当然キンミヤが入っています。
おっと、レモンスライスも沈んでいる。これはいいサービスだぞ。
もつ焼きが来ました。
ハツとレバー。
モツが大ぶり。これで１本110円っていうんだから、安い！
臭みもなく旨いぞ。
タンとカシラ。
カシラはジューシーだ。
もつ焼きは、カシラとレバーがやっぱり旨いんじゃないかなぁ。
ホッピーセット２つ目。
ピッチが速いぞ。
ポテサラ350円。
これも定番だね。
最後に不思議な串焼きをオーダー。
コブクロとイカのくちばし焼き。
「イカのくちばしって、なんっスか？」
「見ればわかるよ。」
左がコブクロ、右がイカのくちばし焼き。
「これ、見てもわかんないっスよ！」
「わかりにくいけど、これがイカの口なんだよ。」
「どこがクチバシなんっスか？」
イカの口ってどこにあるか知ってる？
足の付け根の内側にあるんだよ。
しかも口にはちゃんと歯がある。
歯が２つ。それが上下にかみ合うようになっている。
その歯の形が、鳥のクチバシみたいなんだ。
だからイカのクチバシって云うんだよ。
しかも１つがカラス、１つがトンビのクチバシに似ているから、両方合わせてカラストンビって呼ぶんだ。
見せてあげるよ。
と云って、イカの口を食べて、歯の部分を取り出そうとしたら・・・ない！
歯の部分は、すでに取り除かれている。
あら、残念。見せて教えられないね。（笑）
確認したい方はここをご覧下さい。感心しちゃいますよ。
カラストンビ：http://www.onsenmaru.com/topics/T-050/T-052-karasutombi.htm
イカの口は、筋肉が硬い、そして噛むほどに味が出てくる。
なかなか旨い。
今回は、短時間だけど、ピッチ速く飲んだもんで、しっかり酔ってしまいました。
そのせいか薀蓄が多かったですかね。
まぁ、食べ物の素材もいろいろと奥が深いってことで。（笑）
ごちそうさまでした。
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