岩手県大船渡市に行きました。
夕食は被災地に出来た仮設商店街でいただくことに。

右側の大きな鳥居のような看板は、2011(平成23)年12月20日にオープンした大船渡屋台村
左は年12月23日にオープンした大船渡プレハブ横丁

仮設商店街は、大船渡市の中心部にあります。
ほんの2階建てなんですけど、ずっと遠くから見えるんです。
東日本大震災の大津波で市街地の建物がほぼすべて破壊されて、いまは更地になっているからなんです。
その様子は記事の最後にあるgoogle地図の航空写真をご覧いただくとよくわかります。

【大船渡プレハブ横丁】は、2階建て4棟のプレハブに震災前にJR大船渡駅周辺で営業していた21店舗が入っています。

2つの仮設店舗にある飲食店はカウンターだけの小さなお店が多い。

その中にちょっと大箱のお店があったので入ることしました。

「北の味処 鰣不知(ときしらず)」さん。
鰣不知さんは、2010年3月1日に大船渡に開業したお店でした。
でもその1年後に津波で被災してしまった。
そしていま、ここで営業を再開されています。

「時知(ときし)らず」とは、鮭の一種です。
鮭(シロサケ)の旬は秋ですが、春から夏にかけて獲れる鮭のことを「時知らず」と言います。
最近では省略されて「時鮭」なんて呼ばれてる。
その「時知らず」は若い鮭なわけで、卵巣(筋子)、精巣(白子)がまだ成熟していない。
そのせいで、身肉に脂があって大変に美味ってわけ。
ロシア産が多いのですけど、日本近海のものもあって、これは高いみたい。

ということで「時不知」なんだけど・・・・しかしよく見ると「時」じゃなくて「鰣」。魚偏に時という字です・・・。