宮城県岩沼市でランチしました。と言ってもどこだかわかんないかな。
仙台空港のすぐ南側にあるお店です。
近くには航空大学校、海上保安庁や各種企業の物流センターがあります。
海老が飛び跳ねている絵看板が目印の「そば処 おさだ」さん。
そば屋さんですけど、食堂みたいなところです。
そう！恒例の食堂シリーズの１店です。
でもそれだけで、このお店に来たわけではありません。
大震災の津波で大きな被害を受けて、そこから再開したお店なのです。
そのことは最後に書きます。
変体仮名の「きそば」が染め抜かれた藍色の暖簾をくぐって店内へ。
これ「生（き）楚（そ）者（は）゛」と書いてあるんですよ。
ちょうどお昼時に入ったので店内は満席。（写真は帰りに撮ったもの）
「奥へどうぞ」と通されたところは、なんと個室。
テレビが置いてあって、どうも店員さんたちの休憩室みたい。(^_-)-☆
さてメニューは・・・
温かいそば・うどん、冷たいそば・うどん。
丼物もいろいろあって、ミニ天丼、ミニかつ丼、ミニ親子丼との【セットメニュー】もある。
【季節料理】は、カキそば・うどんにカキ丼！w(*ﾟoﾟ*)w
定食もあります。
肉南そば・うどんは、鹿児島産黒豚使用だって。
なべ焼きうどん。すき焼きうどんはライスサービスだ。
すきやきうどんは、すきやき定食にうどんがミックスされたってところだね。
すきやき丼もあって、こっちはミニそばサービスです。
ちょっと頭が混乱しそう・・・。
ちゃんぽんうどんもある。
もうなんでも来いって感じだね。o(^▽^)o
貶しているんじゃなくって、旺盛なバラエティーに感心しているんです。
こんだけメニューがあると、はてさて何にするか、大いに迷います。
いつもならシンプルに「大もり」と行くところですけど、こんだけバラエティーならやっぱ企画物に行きましょうかね。σ(ﾟｰ^*)
後で知ったことですが、店主のお薦めは、鴨なんばん、天ざる、すきやきうどんだそうです。
◆肉南そば
とんちゃんはこれにしました。
鹿児島産黒豚がたくさん浮かんで、赤い渦巻きのナルトが１つ隅にいる。
黒豚が黒い男軍団なら、紅一点のナルトは卑弥呼か天照大神のように輝いている。
深い丼に熱々の蕎麦が入っている。
まずは汁をいただくと・・・これ、旨いよ。
醤油の味は濃くなく、しかしカツオに濃厚な黒豚のコクが効いている。
【豚の旨味がたっぷり染みたコク深き味わいお汁は最後まで飲み干したい】ってメニューに書いてありましたけど、確かに旨い。
蕎麦は細めで白っぽい二八蕎麦。
黒豚はしっかりした歯触りで、確かに旨い。
意外にボリュームがあって、最近小食のとんちゃんには充分な量でした。
旨い汁は後を飲み干したくなりますが、塩分オーバーだからストップです。
会計をしに行くと、壁に被災当時の写真が張ってありました。
津波に襲われた後のお店の様子。
津波は店の天井近くまで上がったけれども建物自体はなんとか残ったそうです。
閖上、荒浜、岩沼の地域でただ一軒残ったお店だそうです。
近くにはこういう住宅もあったんです。
オレンジのISUZUの看板があるあたりがお店の位置。
津波の海水が引かないでしばらく道路が水没していました。
津波が引いた後の状況。
赤い看板の右にあるのがお店です。
震災の津波は、店の天井近くまで上がって、店内は大きなダメージを受けたけれども建物自体は残ったので、再開を決意したそうです。
しかし自宅は流され、130人ものボランティアの方々の力を借りて、7月18日に営業再開にこぎつけたそうです。
「震災克服、そば店再開の仲間祝う」：http://flat.kahoku.co.jp/u/mingei/TkWvBbYmXJZpL14ygjRI/
ごちそさまでした。
これからもがんばってください。