NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」。大変な人気のようですね。
かく言うとんちゃんも欠かさず見ています。

先週は「贅沢(ぜいたく)はステーキだ」というテーマでした。
昭和15年(1940年)の大阪、食糧事情が悪化します。
そんな中で主人公・め以子がステーキをご近所に振る舞いました。
「贅沢は敵だ」という大日本国防婦人会のオバサンに、義母・静は「贅沢は素敵だ」と柔らかく切り返しました。

そのステーキの話題じゃなくて、とんちゃんの目に止まったのは「代用コーヒー」のこと。

金持ちの道楽息子、高木馬介が営む「うま介」という喫茶店で、コーヒーの代用品を飲むシーンが出てきます。
京都帝大の教授となった竹元有三がアドバイスして、タンポポの根を煎ってコーヒーにしてみます。
しかしこれが全く不味い。
そこで改良を重ねて、飲めるものになったようなのです。

タンポポの根からコーヒー?

驚かれるかと思いますが、あるんですよ。
19世紀にアメリカで考案され、第二次世界大戦中にはドイツで広く飲まれた。
wikipediaに「たんぽぽコーヒー」という項目があります。


実際のところ日本でも、太平洋戦争中はコーヒー豆がなくて、別の物を使った「代用コーヒー」なるものが飲まれたそうです。
wikipediaの「コーヒー」に「代用コーヒー」の説明があります。
「代用コーヒーの原料としてはタンポポの根、ゴボウ、ジャガイモ、サツマイモ、百合根、サクラの根、カボチャの種、ブドウの種、ピーナッツ、大豆、ドングリ、アーモンド、オオムギ、トウモロコシ、チコリ、玄米、根セロリ、パンの耳、綿の種子、オクラの種子など。これらはたいてい煎ったものを粉末にし、お湯を注いで飲んだ。」

さて、以上は前振りなんです。

その「代用コーヒー」に関わって、「純喫茶」のウンチクを会社で言ったんですよ。

太平洋戦争中にコーヒー豆がなくて喫茶店では代用コーヒーを出していた。
そんな中、コーヒー100%の純粋なコーヒーを出す店が「純喫茶」の看板を掲げた。


この話しは、かつて本か何かで読んだんだろうと思います。

ところが「純喫茶」について、wikipedia「日本における喫茶店の歴史」に全く違う説明があるんです。

日本の喫茶店は「カフェー」という名で明治時代から広まった。
ところがそのカフェーが、コーヒー・軽食主体の店だけでなく、女性給仕(ウェイトレス)のサービスを主体とするが増え、後者は酒を提供しバーやキャバレーのような風俗業になっていった。
それで昭和に入って国が規制を出して、後者の「特殊喫茶」「特殊飲食店」を風俗営業として規制し、警察の監視下に入った。
それに対して前者のお店を「純喫茶」「喫茶店」と呼ぶようになった。


こちらの説明の方が正しいみたいだなぁ。
ウンチクを訂正しなければいけません。