仙台でランチしたときのこと。
本場サッポロラーメンのお店があることを知って、向かいました。
その名も「さっぽろ純連」。
かつて札幌に「純連（すみれ）」というおばちゃんが経営する有名店がありました。
中の島にあった古い建物の店の前を通ったことがあります。
現在は、その２代目の長男が「さっぽろ純連（じゅんれん）」、三男が「すみれ」を経営している。
「すみれ」は新横浜ラーメン博物館に店があったり、それぞれ道外にも支店があります。
「純連」本店ではずいぶん以前にラーメンを食べました。
味噌ラーメンは、ニンニクと山椒が効いたスパイシーでコクの強いラーメンです。
その道外支店は今では仙台にしかない。
なので、ラーメン大好き札幌人のとんちゃんは、ワクワクして行くことにしました。
場所は東北大学農学部の正門前。
以前は蕎麦屋だった感じの外見。
「さっぽろ純連」の暖簾が下がる仙台支店。実にシンプルな暖簾です。
やはり森住製麺の麺を使っているんですね。
「味玉ラーメン＋まかない丼1000円」なんて店頭に出ている。
店内はL字のカウンターのみ。
まずは券売機で食券購入です。
初めての店で食感購入って、すごく緊張します。
サッポロラーメンというと味噌が有名ですけど、お店によって醤油や塩が旨い店もあります。
札幌人は、３つの味のうちの好みがあって、醤油好き塩好きがいます。
しかも味別にマイラーメン店があって、味噌ならあそこ、醤油ならあっち、というチョイスをします。
で、とんちゃんは何にする？
わたしは味噌と醤油が好きなんです。
券売機の左上・トップのメニューは「みそ」です。
ならば今日は味噌ラーメンにしよう！と購入。
カウンター席の後ろの壁沿いに並んで順番を待ちます。
とんちゃんの前には子連れのお父さん。子どもたちが美味しそうにラーメンを食べています。
お父さんはきっとサッポロラーメン愛好家なんでしょうね。
その家族が食べているラーメンが「醤油」なんです。
醤油ラーメンの濃厚なスープの色に惹かれてしまう・・・。
あぁ、どうしよう、醤油ラーメンが食べたい・・・。
札幌ラーメンは元々は醤油ラーメンで、味噌ラーメンは新参者。
札幌ラーメン＝味噌ラーメンではない。
味噌より醤油が本来だし、醤油の旨い店も多いんです。
順番待ちの列に店員さんがやって来て、食券を受け取って、人数とオーダーを確認して行きます。
とんちゃんは「みそ」の食券を持ちながら、迷うの・・・「みそ」でいいか「正油」にするか。
順番に聞く店員さん、とんちゃんのところに来ました。
食券を渡して・・・「しょうゆに変更できますか？」と、言ってしまった！
「はい、いいですよ。」
でも替えてよかったのかどうか。
しばらくして空いたカウンター席に案内されます。
メニューを見ると、【純連を代表する味 みそラーメン】なんて書いてある。
まぁ、そうかもね。
サイドメニューにチャーハンや水餃子。
厨房ではジャーッと何かを炒める音。
ラーメンや野菜を炒めているんでしょう。
そんなことを考えながらしばらく待ってラーメンの登場です。
◆醤油ラーメン
濃い色のスープ。トッピングはチャーシュー２枚、メンマ、ネギ。
サッポロラーメンによくある大量のモヤシではなく、炒めたタマネギとモヤシがチャーシューの下にある。
醤油色に濃いスープ。
スープには油（ラード）がたっぷり浮いている。
この油膜のおかげで湯気があまり上がらない・・・しかし熱いから要注意です。
豚骨系のベースに濃い醤油味のスープが旨い。
中太の縮れた麺は濃い醤油スープを吸い込んだ感じで醤油色をしています。
森住製麺らしいシコシコした食感で旨い。
肩ロースのチャーシューは厚切りで味もしっかりしている。
ライスがほしくなる味ですね。
丼に記された「純連」の文字。
スープが旨いもんで、ついついスープをすすり続けてしまいます。
でも塩気が強いから塩分とり過ぎには注意です。
ごちそうさまでした。