麺類という炭水化物に、コロッケという炭水化物をさらにトッピングする、という炭水化物をダブらせるのはイカン!
というのも理由です。
でもおまえ(って、とんちゃんのこと)、コロッケをおかずに白飯を食ったじゃないか!
白飯にコロッケがありなら、蕎麦にコロッケもありだろう!
そのようにご指摘されれば、はい、確かにそのとおりです。
ダブル炭水化物は、絶対の理由じゃございません。
実は、もっと別の理由で、汁物の麺類にコロッケ・・・これはもう、絶対にありえなーい!
というほどに、ほとんど忌み嫌うほどに、長期にわたって忌避してきたのです。
というのも、いまを去ること20年以上も前のこと・・・
駅の立ち蕎麦店でラーメンを食べたときのことです。
試しにラーメンにコロッケを載せて食べてみたのです。
コロッケの油はラーメンに合います。悪くありません。
しかし!
汁に浸ったコロッケが・・・ふやけてきて・・・中のポテトが崩れて・・・ドロドロに・・・(*゚Д゚*)ェ…
どう見ても美的に最悪のセンスです。(´ρ`)
味がまずいのか?と問われれば・・・まずくはないのです。
いやむしろ美味しいと言った方がいいかも・・・とは思いますが・・・。
いかんせん、その姿が・・・とんちゃんの食の美学には受け入れ難い。
だからそれ以来、コロッケはトッピングの候補から、完全に消去しておりました。
そんなとんちゃんが、冒頭の無料クーポン券を手にしたときに、どう思ったか、ご想像できるでしょうか?
コ、コロッケがある!(*゚Д゚*)ェ…
そう驚いたのであります。
そのクーポン券を手にしたことで、いつかはコロッケ蕎麦を食べなければならない、そう運命づけられたからです。
コロッケ蕎麦なんて、食えるけぇ!
そう家訓のように心に決めていたとんちゃんは、しかしその決心をどこかで曲げねばならない。
まさに苦渋の決断をしなければならない。そう運命づけられたのです。
運命を決める決断をするとき、人に相談してみるのが1つの方法かも。
そう思って、一番身近にいる人に相談してみました。・・・うちのカミサンです。
「変なこと聞くけど・・・・」恐る恐る聞いてみました。
「立ち食いそば屋とかで、コロッケそばって食べたことある?」
「あるわよ。」
ゲっ!(*゚Д゚*)ェ…
意外にもカミサンは、立ち蕎麦店でコロッケ蕎麦を食べたことがある。
女のくせに(差別的発言をお許しください)、そんなの食べたのか!
まぁ、若いときは、酒を飲んで〆にラーメン、という生活をしていたカミサンだから。
〆立ち蕎麦もやっていたことでしょうよ。
問題は、コロッケ蕎麦を食べた、ということではありません。問題は評価です。
「コロッケ蕎麦って、どう思った?」
「美味しかったわよ。」
旨かった?
「でも、コロッケが崩れちゃってドロドロになるでしょ?」
「それが美味しいんじゃない。」
ゲゲっ!(◎_◎;)
カミサンは、それがさも当たり前であるかのようなドヤ顔で答えてくれました。
美的に・・・などという評価は入る余地がない。
あるのは、旨ければいい、ただそれだけなのです。
そうなのです。ビビンバも、まぜソバも、クチャグチャにして食べるじゃないか。
コロッケ蕎麦もその一員に加えればいいのか・・・・
いやしかし・・・う、う、う、う・・・わからん。(;´ρ`)
今日も非常に長い前振りですが・・・
コロッケ蕎麦にどう立ち向かえばいいのか?
それがわからないまま。
運命のコロッケ蕎麦との対決へ、いまやってきたのです。
券売機で「かけそば」の食券を購入して、カウンターで「コロッケ無料券」を添えて店員さんに渡します。
蕎麦が茹で上がり、冷水で絞めてから、湯がいて温めてかけそばをつくります。
◆コロッケそば
かけそばにはネギがトッピング、コロッケと揚げ玉が別盛されています。
薬味コーナーですりゴマをかけて、席にもどります。
ゆで太郎のかけそばには、もれなく天かす(揚げ玉)がついています。
だから、かけそば=たぬきそばなのです。
揚げ玉を蕎麦にのせ、七味をかけていただきましょう。
茹で立ての細麺の蕎麦はいい食感です。
しかしこうして蕎麦を食べるだけでは、いけない。
今日の対決相手・コロッケ。
これとどう向き合うかが、今日の重要な課題です。
まずは半分に割ってみた。
衣の中にポテト・・・当たり前です。
意外にもひき肉が少し入っている。ちゃんとコロッケしているじゃないか!
半分に割ったコロッケをまずはそのまま食べようかな・・・そう思ったのです。
しかしそれじゃ、コロッケ蕎麦の意味がまるでない。
コロッケを汁に浸してこそコロッケ蕎麦である、という重大な定義に気が付いたので、そのまま食いはストップ。
まず、コロッケを汁に浸しました。
汁に濡れたコロッケをいただきましょう。
・・・んむ・・・うまいわぁ。(*^^*)
汁の味が浸みて、コロッケが旨い。
しかもこの時点ではコロッケの原型が保たれているから、単に味が染みただけのコロッケです。
もう半分のコロッケは、だんだんと汁が中まで浸みこんで、汁の中に沈み込んでいく。
箸ですくうと崩れてしまう状態にすぐさま至ってしまいます。
コロッケ風の形をなんとか持ちこたえているけど、いまにも崩れそうなコロッケ。
ポテトの中にまで汁が浸みこんでいて、グズグズの衣を食べているかのような状況です。
味は・・・旨いじゃないか。
そうこうするうちに、コロッケはもう箸ではつかめない状態へと至ってしまう。
こうなるともう、コロッケなのか何なのかわからない混沌とした状態です。
デカい揚げ玉にも見える。
しかしその食感は、フニャフニャの揚げ玉とは違って、ボロボロとしたポテトの食感がある。
箸ではつかめなくなった、かつてのコロッケを、汁とともにズルズルとすすっていただきます。
油からコクのある味と香り、ボロボロ、ザラザラした物質感。そしてポテトの甘さ。
これらがいつもとは違った味わいをもたらしてくれます。
お、これも意外に旨いじゃん!(*^▽^*)
完食です。
これまで忌み嫌ってきたコロッケ蕎麦。
しかし食べてみると意外に旨いじゃないですか。
いままでの決心はなんだったんだろう・・。
またひとつ、新しい発見があった今日の蕎麦でした。
ごちそうさまでした。
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