店内はテーブル席が10卓ほど並んでいます。
店の奥に掛かった行燈型の古い地図入りのメニューに【むつ湾名産】【ほたて生貝料理】と書いてあります。
養殖ホタテの産地はNo.1が北海道、No.2が青森県で、青森県の最大の産地が、むつ湾ですもんね。
だからホタテ料理のお店が青森市にあって、当然なんです。
「ねぶた」みたいな顔の下に給水器があって、セルフでお茶とお水をいただくようになっています。
ところで青森では「ねぶた祭」、弘前では「ねぷた祭」ですが・・・語源はアイヌ語でしょう。
アイヌ語ではpとbの区別がないから、どっちも同じ言葉です。
じゃぁ、どういう意味か?という詳しいことは調べてないので、わかんない。
さて、メニューですが、壁のパネルににいっぱい掲げてあります。
【味自慢海鮮丼】は、うに丼、うにイクラ丼、うにほたて丼・・・観光客用の料理だよなぁ・・・。
【ほたて料理】は、ほたて貝焼きみそなど。
メニューブックを拝見。
【定食】
2000円超の定食もありますが、右下のほたて貝焼みそ定食は1030円。
ほたて定食、ほたてバター焼定食などがあります。
【丼】
ほたて丼、うに丼、いくら丼、うにいくら丼、うにほたて丼などがあります。
【麺】
ほたてそば、けの汁ラーメンなんてのがある。
「けの汁」は津軽の料理で細かく刻んだ野菜を出汁で煮込んだ汁物。
だから、けの汁ラーメンは野菜一杯のラーメンですね。
県産リンゴと国産鶏肉を使った「りんご餃子」は、甘酸っぱくてサッパリしているかも。
壁にもいっぱいメニューのポスターがある。
「とろっとほたてカレー」なんてのがある。
「縄文けの汁」は、けの汁にドングリと栗入りの「縄文すいとん」が入ってているんだって。
縄文人はドングリを栽培して食料にしていたそうですからね。
大角玉子丼。「大角天」は青森名物のでっかくて四角い薩摩揚げのこと。それを卵とじにした丼だって。
当店オリジナルの青森ラーメン。
「青森ラーメン」っていうか「津軽ラーメン」は、煮干しやイワシの焼干で出汁をとったラーメン。
そんなご当地ラーメンのバリエーションとして、ホタテラーメン、けの汁ラーメンもある。
いやはや、いろんな料理がありますわぁ・・・。
こうやってぐるっとメニューを見まわすとオーダーに困る・・・ってのがいつものわたし。
でも今回は、ベーシックなホタテ料理にする!と決めてましたから、意外にすんなりと結論を出しました。
◆うにほたて丼
これは同行者がオーダーしたもの。
きっと美味しいホタテと、高級・濃厚なウニをいっしょに食べたーい!という至って普通の観光客らしいチョイスです。
いいんですよそれで。
でも道産子のとんちゃんは、ウニもホタテも、その素材自体はそんなに珍しくないんです。
むしろ津輕らしさを求めたい。
だからこんなチョイスになります。
◆ほたて貝焼みそ定食
津軽料理としては最もシンプルであろう料理をチョイスです。
割り箸をとって、では、いただきます。(合掌)
まずは味噌汁を一口。具はワカメと油揚げ。
シンプルですね。でもちゃんと出汁をとってあって、旨い味噌汁です。
切り干し大根の料理があったりして、ヘルシーですよ。
さて、メインの貝焼みそ。 ホタテのいい香りがします。
ホタテがいっぱい入っていて、それを卵とじにしてある。
中央にウニが鎮座しているおかげで、高級感がありますよ。
その王座にいるウニともども、いただいちゃいます。
あーぁ、うんまい。(*^^*)
ホタテが旨いんですよ。そこにウニの濃厚な香りが押し寄せる。
でも、ウニがいなくても、とっても旨いと思います。
そして薄味の味噌味のスープがまた旨いの。
貝焼味噌の出汁は、煮干しではなくイワシを炭火で焼いた「焼き干し」でつくるのが伝統の味。
だからでしょう、汁が旨いんですよ。
ぁぁぁあああ、こいつは白飯がほしいよ。
ご飯は丼に入ってる。
しっかりご飯を食べろよ!という東北の思いやりを感じます。
そうそう、このご飯のお米は青森県産の「つがるロマン」です。
ホタテは意外に厚かったりして、旨いですわ。
豚肉やエノキも入ってる。
そうかぁ、これってホタテオンリーのホタテ料理じゃなくって、鍋料理なんだよね。
ホタテがプリプリしていてうんまいです。
ホタテのヒモも、味が濃厚で旨いですよ。
貝焼味噌をいただいて、白飯を食べる。
実にいいコンビネーションです。
食べ終わってよく見ると、貝焼の鍋はホタテ貝じゃなくって、ホタテ貝の形をした金属製の鍋でした。
まぁ確かにこんな大きなホタテ貝はないよね。
そしてホタテ貝が旨かったなぁ、そして貝焼もうまかったなぁ。
納得して、ごちそうさまです。
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