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貝焼味噌にタラ玉、津軽の料理をいただき、お酒は田酒で 六兵衛@青森市 [ 東北]

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青森市での夜です。
きっと郷土料理の美味しいお店があるに違いない。
そう思って探したお店へ向かいました。

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六兵衛」さん。
【たる酒と貝焼】ってコピーが、いいじゃないですか。
「田酒」と「貝焼味噌」が掲げられています。
シンプルな郷土料理と日本酒を気取らずにいただけそうですよ。

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お店はビルの地階です。
階段脇には田酒の樽が並んでいます。今夜はこれですね。(*´▽`*)

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入り口脇に【おかげさまで37年 ありがとうございます】の掲示。
なるほど37年続くお店なんですね。

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店内は左に長いカウンター、右に座敷があります。
予約してあったので席を確保できました。 

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紙製のテーブルマットにも箸袋にも、【たる酒と貝焼】【六兵衛】と書かれています。

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◆生ビール
まずはスーパードライで乾杯!

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◆お通し
数の子と小松菜のお浸しの和え物がお通し。
スタートから郷土色豊かな料理が出てきました。

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料理のメニューはすべて壁に貼られた短冊や黒板に書かれています。
黒板のメニューが定番品みたいです。

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◆貝焼味噌
【たる酒と貝焼】
の店なんだから、「津軽の味」のこれをオーダーしないわけにはいけないでしょう。
大きなホタテ貝の貝殻で焼かれた、まさに貝焼。

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味噌味の汁で煮たホタテを玉子でとじたもの。
今日のお昼にも貝焼味噌をいただきましたけど、飽きない味だなぁ。
ここの貝焼はホタテを細かく切ってあって、これが家庭でもつくるタイプなんだろうな。
そして貝焼味噌の出汁は、煮干しではなくイワシを炭火で焼いた「焼き干し」でつくるのが伝統の味。
だからでしょう、旨味が強いんですよ。

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◆刺身の三点盛り
【本日のサービス品】っていうんでオーダーしたもの。
エビ、サーモン、ブリにおまけでイクラ。これで450円はお得な刺し盛りですよ。
1人1皿をオーダーしました。

さて、ビールの次は・・・・もちろん田酒でしょう!

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◆田酒特別純米酒
この店では、これで決まりですね!
青森市の蔵元・西田酒造店の銘柄です。1878年創業の青森市唯一の蔵元です。

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コップに注いで、1合600円。
青森県産の酒造好適米「華吹雪」を使った精米歩合55%というお酒。
吟醸酒みたいな精米歩合なんで特別純米酒なのね。
日本酒度0だから、辛口でも甘口でもないんですが・・・
辛口に感じて、コクがあるけど、すっきりした味のお酒。
飲み飽きないお酒ですね。

西田酒造店は、1878年創業の青森市唯一の蔵元なんですね。
創業以来の銘柄は「喜久泉」で、糖類は使用せず、醸造用アルコールを必要最低限添加したもの。
「田酒」は糖類も醸造用アルコールも使用しないという純米酒ですって。

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料理はどれも酒の肴にぴったりのものばかり。

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◆あじの味噌たたき
味噌味でなめろうに近い感じです。こいつは日本酒に合いますよ!(*^^*)

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◆じゃがバター塩辛付き
じゃがバターって、ジャガイモを茹でるか、蒸かすかしたものなんですけど、これは素揚げしてある。(◎_◎;)
それにバター。揚げたジャガイモにバターってのももちろん旨いです。

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しかも塩辛付き。
ジャガバターに塩辛ってのが、これが旨いんですよ。

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じゃがバター塩辛和えですね(写真がピンボケ)。

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じゃがバター」ってのは北海道の料理で、男爵系のジャガイモでつくると旨いです。
それに塩辛のせも北海道発祥です。
実に大胆な発想の料理ですが、これがまた実に旨いんですよ。

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◆ホヤ
夏が旬のホヤ。ミョウガなんかが入っている。
これは、わずかに鮮度が下がったかな。でも好きです。

ところで、実は気になっていたメニューがあるんですよ。
お店に入ってきた地元のお客さんが、席に着くなり「タラ玉!」とオーダーしているんですよ。
なんだその料理は?

【ケンミンショーで紹介された タラ玉】とメニューにあるんです。

タラ玉」という料理名から想像するのは、きっと「鱈の卵とじ」ですよね。
でもそれならば、鱈がとれる冬しか食べられないはずで、この夏の時期にあるわけがない。
だから変な料理だなぁって思っていたんですよ。

そしたら、それをオーダーする地元客がいるんだもんな。
じゃぁ「タラ玉」なるものは、いったい何なんだ?

そういう疑問はあるときは、すぐに聞きましょう。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」なんてね。
女将さんに尋ねてみました。
すると・・・「干しタラに生卵をつけて食べる」という回答なんですわ。
はぁ?干しタラに生卵?
干しタラは知ってますが、それと生卵のコンビネーションなんて・・・、見たことも聞いたこともない!
いったいどんなものなのか、想像すらできません。

要するに、とんちゃんに全く初体験の料理だってこと。
ならば初体験、行っていってみようじゃないですかぁ!
料理は冒険です。つねに初体験を求めて、新たな発見を目指そうじゃないですか!

説明が長いですが「タラ玉」をオーダーです。
さて、いったいどんなものが出てくるんでしょうか?

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◆タラ玉
ん?ナニコレ?
干しタラを裂いたものに生卵が入っている。
「生卵を解いて、タラと混ぜて食べてください」みたいなことを言われました。

混ぜて食べる・・・ビビンパみたいな食べ方ね。

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卵とグチャグチャに混ぜた干しタラ。

どれどれ・・・タラの塩気に卵の濃厚さが加わって、こりゃなかなか旨いぞ。

【ケンミンショーで紹介された】とあったんで、ググってみたら、ありました。
2009年9月3日放送の「秘密のケンミンSHOW」で、「津軽地方の青森県民は干し鱈(タラ)に生卵をつけて食べる!?」ということが紹介されたらしいんです。
津軽の居酒屋ではそれを「たら玉」と称してメニューに載せ、客は店に入るとまずこの「たら玉」を注文するんだとか。
たしかにその通りですわ! 

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そのタラ玉をしばらく置くと、干しタラが玉子の水分を吸って柔らかく戻ってくる。
おっ!これまた旨いじゃないか!(^^)

干しタラは、そのまま食べるのもいいですけど、マヨネーズをつけて食べるというのが割と普及しているかも。
とんちゃんは、コマイと同じく、マヨネースに醤油をかけて、さらに七味唐辛子をたっぷりかける食べ方を推薦します。
でもこれからは、このタラ玉も推薦枠に入れようと思います。

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◆イカゲソ揚げ
【当店◎】
とあったんでオーダーしたんだけど、これがイカゲソ揚げ?
イカゲソ揚げっていうと、ゲソを揚げたまんまで出てくるかと思ったら、汁に入っている。
「揚げ」っていうより「揚げ出し」だね。

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ナメコといっしょに汁に浸ったゲソ揚げは確かに旨い。
単なるゲソ揚げが、ちょっと高級な料理に格上げされた感じ。
こういう「ひと手間」かけるところが、この店のいいところみたいに思います。

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田酒以外にも青森県のお酒がいくつかあります。

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◆じょっぱり
赤ダルマが目印の「じょっぱり」本醸造180ml入りのお燗瓶です。
弘前市にある蔵元・六花酒造のお酒。
日本酒度+5度という淡麗辛口のお酒なんですけど、淡麗の中に旨味があります。

「じょっぱり」とは、津軽弁で「意地っ張り」とか「頑固者」という意味。
甘口が主流の中で、辛口の酒を求めた津軽人らしい「じょっぱり」の酒です。

同社は1972年に弘前の蔵元3社(白藤、白梅、一洋)が合併して誕生したものですって。
大手酒造メーカーの進出が激しくなった当時、それに対抗するために地元の有力3社が結集して津軽の地酒を守ろうとしたんだそうです。そして設立されたのが六花酒造。
「六花」は雪の結晶を意味します。

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◆おしんこ
そろそろ終盤なので、おしんこです。蕪の漬物が旨い。

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◆身欠きニシン
干されて硬くなった身欠きにしんを少し戻して、炙ってあります。
身欠きにしんを戻すのって、手間がかかるんですよ。
それに味噌をつけていただく。また日本酒が進んじゃうよなぁ・・・。

でも、ここらで〆ましょうか、ってことにしました。
津軽の伝統的料理や新しい料理が、それぞれ旨かったなぁ。田酒も旨かったぁ。
ごちそうさまでした。

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