新宿に、ずぅっと以前から入ってみたいけど、なかなか敷居が高かったお店があります。
場所は、小田急ハルクの裏手。
目指すお店は、その異風な外観からすぐにわかります。


蔦のからまる1軒屋。
昔は建物全体が蔦に覆われていましたけど、今は蔦がかなり少なくなっています。
1階外壁はレンガ造りという一見すると古い喫茶店のような外観。
壁には「ボルガ」の店名。


行燈にあるのは「ばん焼 ぼるが」さん。

この外観で、ロシアの母なる河の「ボルガ」なんていう名のお店。
だから、いったいどんなお店なのか、不思議に思ってしまう。
その店名と外観から、長い間、ほんとに喫茶店だと思っていました。

しかも「ばん焼」って、いったい何なんだ?
それは最後にしましょう。

この店はかつては文人が多く集まっていたそうです。
というのも、この店の創業者が俳人だったから。
そして「ぼるが」の店名はロシア文学好きの創業者によるらしい。
その「創業者」についても最後に書きましょう。


お店の入り口脇に焼き台がある。


愛酒家ぼるが」の看板。いいですね、
とんちゃんはまさに「愛酒家」ですよ。
そして【ばんやき やきとり】とあります。
そう、ここは焼き鳥屋さんなんです。
古い焼き鳥屋ですから、かの吉田類さんも当然に訪れた名店です。