昨年11月に夫婦で茨城県北の山中にある秘湯へ旅行したときのことです。
緊急事態宣言が解除されて再開した茨城県版GOTOトラベルの「いば旅あんしん割」を利用しての秘湯宿泊旅行です。

宿泊先は常陸大宮市の山中にある秘湯「湯の澤鉱泉」
湯治場として180年の歴史がある温泉。
しかも茨城県唯一の日本秘湯を守る会の会員宿です。

国道118号から県道29号(常陸太田那須烏山線)に入って2キロ強のところに「湯の澤鉱泉」の看板。そこから先の1キロは細く曲がりくねった山道は、日が沈むと真っ暗。明るいうちに宿に着きたいです。


木造平屋の建物は素朴な板壁ながら、意外に新しい。平成3年の新築だそうです。
この本館には、2間続きの和室(1室)、広縁付きの和室(8畳1室、6畳2室)、平成11年に裏山に増築した別館には和室(8畳3室)、という計7室のみの小さな温泉宿です。


紅葉した木々の間に車を停めます。


新築ながら、全然近代的じゃない外観が秘湯感を出しています。
近代的じゃないのは外観だけで、建物内部はそれなりに近代的です。


「湯の澤鑛泉」さん。


日本秘湯を守る会の会員で、折り紙付きの秘湯です。

「日本秘湯を守る会」の会員証と「朝日旅行会」の認定証が掲げられています。
1975年に設立された日本秘湯を守る会は「秘湯」という造語を誕生させた。朝日新聞社系の(株)朝日旅行会の提唱で結成された、バスも通わぬ不便な山の温泉宿の会です。現在の会員数は165軒です。

(株)朝日旅行会は2006年に(株)朝日旅行へ名称変更。2009年にJTB系になり、2020年に廃業。その間に日本秘湯を守る会は一般社団法人となり、JTBガイアレックと業務提携しています。