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袋田の滝と四度瀧不動明王、崖にある奥の院が本殿なんです! @茨城県大子町 [旅行先]

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昨年11月に夫婦で茨城県北の大子町や常陸大宮市に1泊旅行したときの記事を連載中。
1日目、ランチは、大子町の月待の滝を見ながらもみじ苑で手打ち蕎麦をいただきました。

その後、有名な袋田の滝へ。

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袋田の滝は、久慈川の支流・滝川に架かる袋田の滝は、高さ120m、幅73mの大きな滝。
滝の流れが大岩壁を四段に落下することから「四度(よど)の滝」とも呼ばれている。  
栃木県日光の華厳の滝、和歌山県の那智の滝とならぶ日本三名瀑に数えられる滝です。

新型コロナ禍の緊急事態宣言のため8、9月は利用禁止でしたが、10月から利用再開しました。

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10月~翌年1月の期間は、滝をライトアップする大子来人(だいごらいと)が行われています。
ライトアップの時間帯は、10・11月は日没~午後8時、12・1月は日没~午後7時。
わたしたちは宿の予約時間があるので、ライトアップした姿は観ませんでした。

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(地図は大子町観光協会HPより)
入口から滝までは袋田の滝観瀑トンネルがあります。
1979年に完成したトンネルは、276mの長いトンネルです。   

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ライトアップの期間中は、トンネル内が光のトンネルになっています。
点灯時間は、10・11月は午前8時~午後8時、12・1月は午前9時~午後7時。

木彫りのランプが下がり、その奥は自然、星空、水のテーマごとのイルミネーションがきれいです。 

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第1観瀑台で下から滝を眺める。

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滝が間近にあって、迫力があります。

第1観瀑台から滝を見たあとには、ちょっと気付いてほしいものがあります。

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小さな祠(ほこら)があります。

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四度瀧不動尊(よどのたきふどうそん)を祀った神社です。ただしここは参拝所。    
以前は滝に通じる参道にあったものを、トンネルが出来たのでここに移築したようです。

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トンネルの奥にあるエレベーターに乗って、約50m上ったところにある第2観瀑台からは、滝の全景を眺めることができます。確かに4段になって流れ落ちる滝の姿がきれいです。
この第2観瀑台は2008年(平成20年)に設置されたもので、わたしたちは今回初めてここに来ました。

ここに来た時にも、ちょっと気付いてほしいものがあります。

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こんな案内プレートがありますよ。

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観瀑台から見て、左側の屏風岩の下に見える小さなお堂です。

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四度瀧不動尊奥の院です。江戸時代に建てられたものです。
不動尊の本尊はここにあって、実はここが本殿なんです。

いまでもときどき改修が行われて、お堂が維持されています。
袋田の住職、山寺日記「袋田の滝「四度滝不動堂」の改修工事は大変そう」

高低差が大きい崖に、長い柱の上に建物を建てる「懸造」(かけづくり)という建築方法で造られたお堂です。
かつては参道(遊歩道)を通ってこの奥の院を経由して袋田の滝のすぐ近くまで行けたそうです。しかし危険なので立入禁止となったために、さっき見た参拝所が造られたそうです。

帰りは、第1観瀑台の下にある吊り橋へ。

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上流を見上げると、第1観瀑台が見えます。

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下流には大きな岩がゴロゴロとあります。

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吊り橋を渡った対岸に階段があります。

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袋田自然研究路の入口ですって。

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ハイキングコースで、生瀬滝に行くこともできます。ちょいと大変そうなのでパスしました。

袋田の滝から戻って、旅館やお土産屋が並ぶメインストリートの茶屋街へ。

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その中にある神社は、四度瀧不動尊
戦後(第二次世界大戦後)に建立されたものだと、さっきの案内板に書いてありましたね。

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さっきの案内板では「拝殿」となっていたここが本堂です。

江戸時代に滝近くに今では「奥の院」と呼ばれるお堂が建立された。そこが本尊を祀る本殿です。戦後になってここに拝殿が建立された。そして本殿(奥の院)に行けなくなったので、その手前に参拝所が建立された(その後、トンネル内に移設)。
拝殿のここは本堂と呼ばれていますが、いまも本尊を祀る本殿奥の院です。
ここが参詣殿、トンネル内が拝殿、奥の院が本殿という言い方もあるようです。
 ⇒袋田の住職、山寺日記

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「滝不動」の文字は、「昭和丙午歳 當山第一世 大僧正 寛茂書」とあります。
「大僧正 寛茂」とは、1956年から1972年まで天台宗の大僧正だった落合寛茂のこと。
昭和の丙午(ひのえうま)は1966年。この年、衆議院議員だった寛茂がこの扁額を書いたようです。

現在、不動尊は大子町にある曹洞宗の龍泰院の住職が管理されています。
住職は、本尊がある奥の院の敷地を借地して、奥の院の改修も行われています。⇒袋田の住職、山寺日記

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石碑に何が書いてあるのかは、さっぱり読めません。

多くの滝に不動尊が祀られ、また不動滝と言う名の滝も多くあり、滝は不動尊(不動明王)と関係づけられています。それは仏教(密教)や修験道と関係があります。
しかし元々は滝自体が神とされ、それが不動明王に結びつけられたものでしょう。

滝と不動明王との関係
密教(真言宗、天台宗など)の最高仏尊・大日如来の命を受けて、民衆を帰依させる役割を担った仏尊の明王は大日如来の化身ともされる。そして数多い明王のうち五大明王の中心が不動明王です。
不動明王の功徳を説く「聖無動尊大威怒王秘密陀羅尼経」には、河水に浸かって真言を唱えると願いがかなうとあることから、滝行で不動明王の功徳が得られると考えられたため、修行場である滝の傍に不動明王が祀られるようになった、という説明があります。


 

=おまけ=

トンネル入り口にあるテレビでなにやら放映しています。

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WEBムービー「県北高校フシギ部の事件ノート」ですって。
架空の高校「県北高校」を舞台に、伝説や民話、パワースポット、青春の淡い恋などの「青春ファンタジーWEB動画」。
県と県北6市町(日立市・常陸太田市・高萩市・北茨城市・常陸大宮市・大子町)が連携して制作したものだそうです。
全編は茨城県HPから⇒WEBムービー「県北高校フシギ部の事件ノート」配信中


 
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