2009年12月、駒ヶ根市に行ったついでに駒ヶ岳に登ってみることにしました。といっても冬だし、何の装備もしていないので(スーツ姿です)、ロープーウェイで千畳敷までということですけど。
ロープウェイの乗り場までは、バスで行きます。
一般の道路は通行止めで、このバスでしか行けません。なぜかっていうと道路が狭くて、バス一台しか通れないからです。
伊那バスの「菅の台バスセンター」から出発です。
バスは普通のバスですけど・・・
2009年12月、駒ヶ根市に行ったついでに駒ヶ岳に登ってみることにしました。といっても冬だし、何の装備もしていないので(スーツ姿です)、ロープーウェイで千畳敷までということですけど。
ロープウェイの乗り場までは、バスで行きます。
一般の道路は通行止めで、このバスでしか行けません。なぜかっていうと道路が狭くて、バス一台しか通れないからです。
伊那バスの「菅の台バスセンター」から出発です。
バスは普通のバスですけど・・・
バスセンターから先は、単なるスタッドレスではなく、チェーンをつけていないとバスが登れません。
私たちが乗ったバスの運転手さんはとてもサービス精神が旺盛で、途中の観光スポットの説明やこのバス路線の話をいろいろと話してくれました。
バスの終点「しらび平」までは、いくつかのバス停があります。それぞれ登山口があるんだそうで、雪のない季節には多くの人たちが乗り降りするそうです。
このバス路線は、季節が良いときには大勢の人が利用するのですけど、こんな冬にも運行しているってことを知らない人がほとんどだろう、って運転手さんが語っていました。まぁそうでしょうね。
私たちが乗ったバスの乗客は私たち3人だけ。途中すれ違った下りのバスには1人が乗っていましたが、バス会社の人だそうで、乗客はゼロです。
路線バスだから、乗客がいなくても運行しないといけないそうです。
この道路は、この路線バスだけが通行するわけで、そんなに人が乗らないなら、冬期間は通行止めにしてバスも運休すればいいようなものです。でもそうすると、春に道路を開通させるのに費用がかかるそうで、それよりも乗客が少なくても運行させて除雪してた方がコストが安いらしいです。
その除雪作業は、バスの運転手さんが行うのだそうです。なかなか面白い話です。
途中、駒ヶ根市街が見える場所を通過。バスを一時止めて、景色をみさせてくれました。
「中電取入口」というバス停があります。
中部電力の水力発電所があって、その取水口がある場所です。長いパイプがあって、上から水を落として、発電を行っているそうです。
つらら。岩から落ちる水が、たくさんのつららになっています。
ここもバスを止めて写真を撮らせてくれました。
終点の「しらび平駅」。
ここからロープウェイに乗ります。
標高2612mの日本最高所にある駅「千畳敷駅」までのロープウェイのチケット。
ロープウェイは往復で大人3000円。いい値段です。
ここも乗客は私たち3人のみの貸し切り。
でも最盛期には5時間待ちだそうです。
ガイドのおねえさんは、サンタさんの格好です。
ロープウェーの中は寒いけど、山肌の間から美しい景色が見えます。
終点。2612mの地点です。
終点の建物の中には売店、それに隣接してホテル千畳敷があります。そのレストランで休憩しましたので、それは別にアップします。
頂を見ようと外に出たんですけど、吹雪いていて寒くて、見ていられません。だってスーツとコートの格好ですから。
レストランの窓から眺めてみました。険しい頂に雪が舞っています。
少し天気がよくなったので、駒ヶ根のまちを挟んだ反対側の景色も眺めることができました。
帰りのロープウェーの時刻になったので、発着場に向かいました。
発着場のシャッターが開く。使わないときは、シャッターを閉めているんですね。そりゃ危ないもんね。
帰りも乗客は私たち3人だけです。
駒ヶ岳の名の由来は、山容が馬に似ているとか、残雪が馬の形に見えるとか、駒=馬に求められます。
しかしそれはどうかな。私は「駒」は馬のことではなく、「高麗」だと思います。
日本に弥生文化をもたらしたのは朝鮮半島からの渡来人であり、その後の日本の政権は渡来人たちによって形成されていったことはいまや周知のこと。
そしてその渡来人たちには、当初は南方の伽耶地方、百済、その後、新羅、高句麗から大量に来ました。それが政権内のいわば派閥を形成する一方で、全国の各地にも居住しました。その経過はいまだ不明なことが多いようですが、彼らが住み着いた場所にその名が残されていることが多い。
狛犬の「狛(こま)」も高麗に由来すると考えられています。その「高麗」が「駒」となって残っているのだと思っています。