時空が停止した洞窟 スナック・チカロ@有楽町 [ 東京飲みある記]
銀座の居酒屋で新年会をして、すっかり酔っぱらったんだけど、でもなんだか飲み足りない。
じゃあ、ってYさんに連れられて行った先が、有楽町駅のガード下。
新旧の「日の基」がある並びに、ひっそりとしたドアがある。
Yさんはそのドアを押して、中に入っていく。
えぇ~っ!こんなところに店があったなんて、いままでまったく気がつかなかったよ。
『チカロ』という名の店だそうだ。
ここに店があることに気づく人なんて、ほとんどいないだろう。
地下へ向かう階段に、客を引く吊しがあります。
でもこれに気づいて店に入る客は皆無だろうな。
(以上3枚の写真は、後日店の前に来て撮ったものです。当日はすっかり酔っていて撮り忘れてたから。)
地下の穴蔵。そこが店です。
これはやはりスナックの部類なんだろうか。まぁ、何でもいいけど、まさに常連のたまり場的雰囲気です。
右手にカウンター、左側にボックス席があり、わたしたちはそのボックス席にすわりました。
全くステキな店じゃないです。
まず内装はかなりボロい。
私が座った脇の壁は、模造紙で補修され、貼られたセロテープが剥がれかかっていました。(後で写真を見て気がついたんですけどね。)
そして異様です。
不思議なインテリアの壁が面白くて写真を撮ったけど、あとでよく見てみると、メニューの黒板の脇に妙なものが映っている。
「チカロ妖怪倶楽部」という看板らしい。
やはりこの店には昔から妖怪がたむろしていたようです。
しかし私は店に入った途端に一目惚れしました。
70年代、いや60年代へとタイムスリップしたような空間がそこに広がっています。
その店に入ったとたんに、私は妙な落ち着きを感じました。
いつか来たことがあるような。そういう感じがして、一目で店に惚れてしまいました。
まずは水割りを注文。
角瓶の水割りが、1杯350円なんです。とってもいい値段です。
またこの店が好きになります。
スナックと思いきや、メニューがいろいろとあるのです。
400円から500円前後のものばかりで、メニューを見ると安い居酒屋のような感じです。
ラッキョウを食べたようです。注文したのか、お通しだったのか。
実は酔っていて、食べたことさえまったく覚えていない。
2杯目に、玉露割を注文したのは、私だろうか?
飲んだような気がする。カテキンがあって、身体にいいかも。
ワカサギのフライを注文したようです。
味はまったく覚えていません。食べたような記憶がちょっとあるだけです。
最後におかゆをくれました。注文したのではなく、持ってきてくれたような記憶があります。
〆にはとっても優しいサービスです。(料金に含まれているのかもしれません。)
私にはとても懐かしい感じがする店です。次回は、もう少し記憶がある状態で、ゆっくりカウンターで飲んでみたい。
ここで飲んだおかげでさらに酔いは深まり、最終電車に間に合わない感じの時刻に店を出ました。この夜は、結局、最終電車に間に合わずに、カプセルホテルに泊まってしまった。
若い時代に戻ったような、そんな一夜でした。
ここは知る人ぞ知るというまさに穴場です。
これからもひっそり穴場のままでいてほしい。
この店のことを書いた情報はネットではほとんどない。ごく短く記録が書かれている程度です。
「東葛飾高校OBの掲示板」でかつて話題になっていました。
http://www.kakiko.com/tora/yam/yamadaya/1004b.html
http://www.kakiko.com/tora/yam/yamadaya/1006b.html
http://www.kakiko.com/tora/yam/yamadaya/1015b.html
店の写真は看板のみ。
http://flapro.net/fotografia/2008/04/19/%E3%83%81%E3%82%AB%E3%83%AD/
ネット上では、この記事がもっとも長い紹介でしょう。(笑)
店を隠しておくなら、こうして紹介などしない方がいいのだけど・・・
まぁ、みなさん、行かないようにね。
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