白地に「一麺」と染め抜かれた暖簾。
心意気を感じさせる暖簾で、店に入る前から身が引き締まりますよ。
なんだかラーメン食べるだけなのに、ちょっと緊張してます。
(ブルブルッっと武者震い)
入り口の脇に薄汚れた板が張ってあります。
何て書いてあるのか読めないままにお店に入りました。
(これは後で解読しましょう。)
店内はコの字のカウンターと奥に小上がりがあります。
私たちはカウンターの一番手前、壁際に席をとりました。
メニューは
塩ラーメンと醤油ラーメンが基本で、どっちも650円。
それぞれに
ワンタンメン 800円
チャーシューメン 1000円
チャーシューワンタンメン 1050円
贅沢盛り(麺大盛り) 1150円
さらに
塩と醤油のワンタンスープ 500円
つけ麺 750円
とかがあります。
いつもなら単なるラーメンを注文するんですけど、ここはワンタンがお奨めっていうことなので、今日はちょっと奮発してカミサンは塩ワンタンメン、私は醤油ワンタンメンを注文です。
厨房の中には若いお兄さんが2人とフロアに女性1人。
調理をしている若い男性が店主ですね。
豊里にある支店店主の息子さんらしいです。女性はもしかしてお母さん?
店主は揉みほぐした麺をテボ(振りザル)に投げ込んで、タイマーで茹で時間を計っています。ワンタンもテボに入れて茹でています。
壁に名古屋コーチンのポスターが貼ってあります。
このお店では、ワンタンの肉も味玉子も名古屋コーチンを使っているとか。
ムラセ農場のコーチンを使っているってことのようです。
お水はセルフです。
カウンターの上に置かれたコップの色が綺麗です。
醤油や酢などの調味料の中にひときわ聳えるコショウのミル。
ミルでコショウを挽くラーメン屋って、初めての経験かなぁ?
こんなところにも拘りがあるんだぁ、って感心します。
さて醤油ワンタンメンが到着。
透き通ったスープに、ワンタン、大きなチャーシュー、太いメンマ、九条ネギ、海苔がトッピングされています。
スープの表面に油が浮かんでいます。
鶏油(チーユ)ですね。
まずはスープをいただきます。
透き通った味の醤油スープ。しかしコクがあります。
これ、旨いなぁ・・。
鶏ガラスープのアッサリ系だから「支那そば」だね。
さてワンタンをいただきます。
見るからにプリンとしている。
ツルりんと口の中に滑り込むワンタンは、熱々でハフハフです。ヤケド注意。
中身は名古屋コーチンなんですね。中の餡の味がしっかりしている。
味付けのせいもあるけど、肉のせいだね、これは。
名古屋コーチンのしっかりした肉の味が活きている。
これは確かに旨い。
カミサンも同意。
四ッ谷のこうやのワンタンメンも美味しいよ、って。確かにそうだったね。
話をもどして、麺はストレートの中細麺。
サッパリしたコクのあるスープが麺にからんでくる。
細いながら腰がある麺は、やや硬めのいい感じの茹で加減。
つるりと喉越しもいい。
麺そのものの主張はないです。これでいいんじゃないかな。
おっと、ワンタンのおかげで影が薄くなっていたチャーシュー。
ロースのチャーシューが大きくて厚い。
もちろん煮豚ですけど、醤油味じゃなくて塩味で煮た感じ。
パサついたりせずに、しっとりして美味しい。
オス豚独特の臭みがないから、当然ですけどちゃんとした自家製ですね。
メンマは太いね。
こういうのを「枕木メンマ」って言うんですか?
しっかり塩出ししてから味付けし直して、薄めの塩気になってます。
こういうところにもちゃんと一仕事してあるところは素晴らしい。
いやぁ、確かにすばらしい出来のラーメンです。
絶賛されるだけのことはありますね。
カミサンのは塩ワンタンメン。
九条ネギに替わって水菜がトッピング。焦がし葱も浮いています。
うっすら黄色味がかったクリアなスープです。
名古屋コーチンの鶏ガラからとるとこういう色のスープになるのかな。
鶏油(チーユ)の浮きぐあいがよく見えます。
これも美味しいスープです。
スープそのものの味を堪能するには塩ラーメンの方がいい、っていうんで塩ラーメンがお店のイチオシなのかな。
入り口にあった看板は、「看板メニュー 塩ラーメン ワンタンメン」って書いてます。
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