岩手県から東京へ帰る途中。
当然ですけど、新幹線の中で缶ビールや日本酒を飲んで・・。
同行のHさんが大宮で新幹線を降りる、というので、じゃぁ大宮で「軽く」飲みましょうってお誘い。
大宮駅の東口には古くからの居酒屋があるんです。
「いづみや本店」さん。
写真がボケボケですけど、看板には「大衆食堂・酒亭」と書いてあります。
店内は仕事帰りのサラリーマンでいっぱい。
入口に入ってすぐ、長テーブルの端っこに席を借りました。
フロアでは人生経験をかなり積んだであろう先輩のおねえさん達が、実にテキパキと動き回っています。
メニューは壁一面にいっぱい並んでいます。
最上段は定食類です。ここは大衆食堂ですからね。
「飲み物は何にしますか?」と人生大先輩のおねえさん。
生ビール!と言いかけたHさんを制して、赤星をオーダー。
赤星とは、サッポロのラガーのこと。
これがあるということ自体が老舗の居酒屋であることの証しだな。
つまみは、躊躇することなく「もつ煮込み」。
あとでメニューを確認すると「いづみや名代」とあって、値段は170円。安い!
さすが「大衆酒亭」です。
もつ煮込みには、唐辛子をたっぷりかけましょう。
「あっ!出過ぎた!」
でもこんくらいなら大丈夫です。
そして定番のポテサラ。こちらは320円。
ニンジンなんかが入って、味もしっかり。
酒のつまみにはこういう方がいいです。
Hさんの希望で串カツ370円。
当然、揚げたての熱々です。
そろそろビールから焼酎系に切り替えようか。
飲み物のメニューを見ると・・・ありましたよ。(あって当然!)
Hさんは酎ハイ。
「ほら、ちょっと色がついているでしょ?そこが下町酎ハイなのよ。」
「この色はなんっすか?」とHさん。
「わかりません!」(笑)
わたしは「梅割」をオーダー。
「なんっすか?それ?」
「まぁ見ていてね。」
大先輩女性が、一升瓶から飴色の液体をグラスに注ぎ入れます。
この液体こそが、甲類焼酎に合成梅シロップを混合した焼酎梅割りです。
グラスに注いで、表面張力で盛り上がって・・・あっ、こぼれた!ってところで、ストップです。
ちょっとだけこぼすのが、ここの流儀ですね。
で、すかさず1口。
クーっ!いいねぇ!
ほんとんど生の焼酎だからアルコール度数が高い。
梅シロップがちょっと多めなせいでしょう、梅の風味とほんのり甘さがある。
こうして、思わず一口飲んでしまったあとで、写真を撮りました。
食べる前に写真を撮る、という習慣が身についたと思っていたけど、迂闊でした。
いや、そういう使命感を梅割りへの渇望が上回ったということだ。
Hさんにも、一口おすすめ。
「アルコールきついけど、うまいっすね!」
だろ?次回は飲んでみなよ。
ハムカツも来ました。
Hさんも梅割りをオーダー。
一升瓶から、ギリギリに注いで・・・あっ、こぼし方が多いよ。
オニイサンにはサービスでしょうか?(笑)
酒飲みはこんな小さな幸せが嬉しいんですよ。
わたしももう1杯いただきました。
めざし300円。
こういう侘びしい感じのつまみが、大衆居酒屋にはぴったりで、これまたいいんだよな。
「軽く」のつもりが、梅割り2杯は効きました。(笑)
ともあれ下町の居酒屋はいいですねぇ。
ごちそうさまでした。
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