JR常磐線我孫子駅の駅ソバはちょっと有名。
上りと下りのホームにある「弥生軒」さん。
サラリーマンや高校生がホームにあふれて食べているでしょ？
そんくらい人気店なんです。
下り線ホームには「弥生軒」が２店あって、上野よりにあるのが６号店。
ここはかつて、山下清さんが働いていたお店なんです。
でもね、有名なのはこのことじゃないんですよ。
ホームに人があふれるくらいに人気の理由は、ここで提供される料理にあるんです。
- その他関東
券売機のメニューをみると・・・
左上のトップが「かきあげ」320円、その右が「唐揚（２ヶ）」510円と「ちくわ天（２本）」390円。
２段目は「天玉」370円に「唐揚（１ヶ）」380円、「ちくわ天（１本）」320円。
これでお気づきでしょうか？
「唐揚そば」ってメニューがシャシャリ出ているのね。
これって、ちょっと珍しくない？
実はその「唐揚そば」が有名なの。
なぁんだ、唐揚かぁ・・・。
もしかして、そう思ったりしてませんか？
ちょっと待ってくださいよ。
単に唐揚が載っただけのソバだったら、とんちゃんが「有名だ！」なんて言わないでしょ？
普通の唐揚ソバじゃないから人気店なんですよ。
じゃぁ、なにがどう人気なのかって？
ではお見せしましょう。
じゃーん！
丼の半分くらいを牛耳る揚げ物があるでしょ？
これがなんだか、わかりますか？
これが「唐揚」なのだ！
しかもこれで１個だ！
唐揚デカイぞ！（￣□￣；）！！
普通の唐揚の２個から３個分の大きさ。
みなさん、この唐揚を目当てに来ているんですよ。
デフォルトはこのデカ唐揚げが２個なの。さっき見たでしょ？
でもそれは私には多すぎ。１個で十分ですから。
さて、ではいただきましょう。
まずは、唐揚をガブリと・・・なんて急いじゃいけないの。
唐揚は揚げ置きなので、冷えている。
まずはその唐揚を汁の中に沈めて、温めるのね。
そしたら、唐揚が温かくなるし、唐揚の油が汁に混じって、汁にコクも出るでしょ？
１石２鳥、いや１唐１旨ってところかな。
七味をかけて
唐揚を横目で制しながら、まずはソバからいただきましょう。
ソバは普通の茹で麺です。汁も特別のことはない味です。
他の弥生軒や喜多そばの味です。ここに多くを期待してはいけません。
ここは真打登場の前の前座ですから。
さぁて・・・唐揚も温まったころあいでしょう。
衣も柔らかくなって、いい感じです。(*^^*)
では、唐揚、いただきます。
でもね、デカイよ。
一口や二口で食べられるような、生易しい大きさじゃないからね。
ガブリ！と食らいつく。
デカい肉の塊にかぶりつく、って感じ。o(*^▽^*)o
この「唐揚そば」は、大柄で威張っている「唐揚」が主役で、「そば」はどうがんばっても脇役。
いや、そばは頑張ってないな、茹で麺で大人しい。
そうやってソバが控えめだから、いっそう唐揚のキャラが目立つ。
この店は、このデカ唐揚で成り立っている。
ここに来る客は、このデカ唐揚を食べたいがために、ついでにソバも食うか、って感じ。
その点、高校生は正直だよ。
ソバ抜きで唐揚だけをオーダーして食っとるもんね。
もちろんこのデカ唐揚を２個も食っとる。
ここが蕎麦屋だってことを完全に無視しとるぞ！
でも唐揚が主役なんだから、それでいいんだろな。
立ち蕎麦屋のおばさんも心得たもんで、丼に入れたデカ唐揚にそば汁をかけてくれてる。
その方が唐揚があったかくなるもんね。
もちろん、汁抜きでもＯＫ。まさにデカ唐揚げそのもの。
冒頭に登場する高校生たちは、ほとんどが唐揚だけを食べている。
彼らにとって、もはやここは「蕎麦屋」ではなく、「唐揚屋」なのでしょう。
というわけで、久しぶりにこの唐揚そばをいただきました。
胃袋の充実感はかなりのレベル。
ごちそうさまでした。