茨城県美浦村は、県内に2つだけになった「村」の1つ。
ここ美浦村には日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターがあって、その関係者がいっぱい住んでいる。
そのせいで、村とはいえ飲み屋やスナックなど夜のお店がずいぶんと多いのだけれど、昔と違って最近の人たちは飲み歩かなくなり、かつてのように夜の盛り上がりはなくなってきた。とは地元民の言。

そんな地元民に連れられて、ランチどきにそのトレセン近くにある地元では有名な食堂へ。


「あたりや食堂」さん。
生そば、天ぷら、小宴会の看板です。


茨城県の「うまいもんどころ」の紹介によると、こんなお店です。
戦時中に兵隊さんの食堂としてスタートした老舗中の老舗。
店名の「あたりや」は、自転車屋を兼業していて、当時流行した自転車の「アタリヤ号」に因んだもの。

「兵隊さんの食堂」というのは、軍の指定食堂だったようですね。
調べてみたら、美浦村には戦時中に鹿島海軍航空隊の基地があったそうです。
お隣、阿見町にあった霞ヶ浦海軍航空隊の一部でしょう。
それでこの食堂が指定食堂になって、兵隊さんたちがこの食堂にやってきたということなのかも。
「アタリヤ号」って、昭和1935年前後にそんな自転車があったようです。

そのサイトに、メニューについても紹介があります。
今のご主人がはじめた蕎麦は、常陸秋蕎麦を使う人気メニュー。
霞ヶ浦のナマズと近隣でとれる蓮根の「霞天丼」も大人気。
ナマズは、淡白で上品な白身で、川魚独特のにおいもなくぷりぷりとしている。
時期によっては江戸崎かぼちゃも加えられる。

霞ヶ浦では、ナマズが獲れるんですよ。
これについては、後ほど詳しく書きます。
そして霞ヶ浦周辺ではレンコン栽培が盛んで、茨城県はレンコン産地なんです。