佐渡市両津の老舗旅館に泊まりました。
1887年(明治20年)に建てられたという古い建物。
しかしその旅館が、ただの旅館ではなかった、ということを後で知ってびっくり!

今日の記事は、その旅館のことです。 


現在の玄関は道路と直角についています。
でもこれは、道路拡張工事で玄関部分を改築したためらしい。
本来は、正面の「コ」の字がもっと深くて、道路に面して玄関があったのでしょう。

この旅館は、実はかつては「貸座敷」だったんです。

貸座敷とは・・・
明治5年(1872年)、明治政府はた娼妓(しょうぎ、遊女)の人身売買規制などを目的とする芸娼妓解放令を出し、娼妓たちは妓楼か(遊郭)ら解放されました。
でも売春そのものは禁止されず、妓楼は「貸座敷」と名称を変えて、娼妓が部屋を借りて売春業を行うという形式になりました。
これは許可を得て行う売春業で、こうした公娼制度は第二次大戦後まで続きます。 


そんな宿のことを紹介します。