建物は普通の住宅を改修したもので、土足で上がります。
中に入ると、正面にこんなものが。
「LIFE reDESIGN」、これが運営母体みたい。
経営理念と事業目的が書いてあります。
地域の方々と協同し、死ぬ瞬間まで笑顔でいられるような街を創造する。地域に相互依存を作り出す。
そんなことが書いてあります。だからcommunicationなのね。
オーナーは作業療法士で、訪問型相談サービス、メンテ教室・歌声喫、レンタルスペースも行っています。
そんな事業の1つが、このカフェだそうです。
左手には和室がありました。
そして右手の奥にある洋間がカフェ。
民家を改修した落ち着いた雰囲気の空間です。
ベビーベッドにぬいぐるみ。
ぬいぐるみを置くためのベッドじゃなく、来客したベビーのためのベッドです。
古い革製のカバンが置いてあったりします。
カフェでは、ご高齢の男性が迎えてくれました。とてもお話し好きのおじいちゃん。
この方がカフェのオーナーだとばかり思っていました。
でもオーナーは厨房にいる息子さんだったんです。
だよね、現役の作業療法士さんなんですから。
オーダーは前払い。
メニューは、コーヒーと紅茶、ジュースのみ。食事は一切ありません。
そしてドリンクの料金が安い!
コーヒーも紅茶もたったの200円です。
これで利益を得るのではなく、communicationの場の提供だからですね。
いつもならコーヒーをオーダーするところ。
でも、【自家製】と書いてある紅茶にしてみました。
コーヒーは「南部珈琲」さんの自家焙煎珈琲豆を使っているので、コーヒーもきっと美味しいと思いますよ。
ここはフードが【持ち込みOKのお店】。
ご近所にあるテイクアウトできるお店の紹介がありますが、これら以外でもOKです。
◆自家製紅茶
フレッシュな香りの紅茶です。
自家栽培しているお茶を手摘みして、紅茶にしたものですって。
この辺りでは、お茶を栽培しているお宅が多くあるそうです。
とはいえ、普通は緑茶にするわけで、発酵させて紅茶にまでするお宅はほとんどないです。
ポットの中にはあと3杯くらいの紅茶が入っています。
でも、あんまりのんびりしてると、ポットの中の紅茶がどんどんと濃くなりますのでご注意を。
今回はランチタイムに寄ったので、フードを持ち込みました。
ひたち野うしく駅西口にある「ひこいち堂」さんで、パンを買って来ました。
左が「おやき」、右が「くるみおさつ」。
長野名物のおやき。最も基本の野沢菜が入ってます。
くるみおさつは、クルミとサツマイモが入ったパン。
オーナーのお父さんはお話し好きで、いろいろと話し。庭に咲く木のこと、ピンクの桜や白い大島桜のこと、紅茶のこと、などなど。
店名の「サエモン」の由来をお聞きしました。
アメリカの2人組のフォークシンガーと勘違いする人がいるって。(それはサイモン。大間違いだ!)
サエモンは屋号だそうです。「佐衛門」という屋号だったんでしょう。「サエモンs」だから、サエモン家ですね。
そして「へ」(やま)に「サ」の「ヤマサ」は屋号紋。サエモンの「サ」を紋にしたそうです。
江戸時代、武士には苗字がありましたが、農民や商人には苗字がなかった。名前だけでは不便だったので、苗字の代わりになる「屋号」つけて呼び合っていました。「佐衛門の太郎」とか。たぶん佐衛門さんが分家したので、後に屋号を「佐衛門」にしたのでしょう。明治になって平民も苗字をつけるようになって以後も、村落内に同じ苗字が多かったりするので、屋号で呼び合っている地域がいまもあります。
美味しい紅茶やコーヒーをいただいて、ゆったりとくつろぐのにいいところです。
ごちそうさまでした。
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