12時を少し過ぎたころにお店に入ると、平日なのにほぼ満席。リストに名前を書いて順番を待ちます。
少しして左奥のカウンター席へ通されました。
カウンター席の右端に座って前を見ると、窓の外に、網がかかった餌場のようなものがあります。
年末から4月まで、野鳥が遊びに来るそうです。
野鳥をご覧になりたい方はその時期にこの席に座るといいですね。
カウンター上には紙ナプキンと割り箸、そしてマスクケースが置いてあります。
割り箸の袋の裏には、ここが「新川沖本店」だと書いてあります。
席について少しすると、温かいお茶とお冷が運ばれてきました。
メニューをしばらく拝見。
裏表紙にここの「そばがき蕎麦」の説明が書いてあります。
太くて弾力があり、もっちりと柔らかい。そばがきを意識した独自の食感だから「そばがき蕎麦」というって。江戸そばに慣れている人は10人中8人は苦手と思うかもしれない、という開き直った自信が面白いですね。
このお店では、そばのことを「そばがき蕎麦」と呼んでいるんだそうです。
せいろそばは、まずそばの量を選びます。一番大きい「大名そば」が有名だそうです。
さらにつけ汁を選びます。これは、かも汁が人気らしい。
あったか蕎麦。
冷たい蕎麦。
丼物。
一品料理。
曜日替わりのあったか蕎麦。
曜日替わりの丼そばセット。
そば定食。
さて、オーダーですが。
以前は蕎麦だけオーダーと決めていたんですが、最近は丼物とのセットをオーダーすることが多いです。今回もそうしましょう。
ということで「丼そばセット」を冷たい蕎麦でオーダー。今日は「舞茸と野菜天丼そばセット」です。それから辛味大根を追加。
まず、浅漬けだけが配膳されます。
キャベツ、キュウリ、ニンジン、ウリの漬物です。
そして辛味大根だけが配膳。
漬物を食べながらカウンターの上を探索。
食後用のコーヒーのメニューがあります。
その裏に、安曇野特製そば湯と店主特製あげ玉の説明。
そば湯は、昔ながらの味を感じるそば湯を毎日作っている、ですって。
「天かす」ではなく「あげ玉」だ!ですって。
小さな器は七味唐辛子、大きな器に特製揚げ玉が入ってます。
関西では「天かす」、関東では「揚げ玉」といいますね。どっちも天ぷらを揚げているときにできる揚げかすのことで、同じもの!という説明が多いけど・・。
天ぷらを揚げているときに出たカスじゃなく、わざわざそれ用に作っている、ということでしょう。
確かに焦げた色のところがなく、適度に揚げているようです。
しばらくしてから、やっと料理が登場です。
◆舞茸と野菜天丼そばセット
丼の蓋を取ったところ。
まずは蕎麦からいただきます。
ザルやセイロで出て来るかと思ったら、丼に入ってます。古典的なスタイルですね。
冷たい蕎麦も、ザルに盛られるようになるまえは、温かい蕎麦と同じく丼入りだったんです。
辛味大根、揚げ玉、ネギ、刻み海苔、ワサビが載っています。
猪口にそば汁。少し甘みがあって、出汁の香りが穏やかです。
丼の蕎麦に汁をかけて、ぶっかけにしました。
別注文の辛味大根もトッピング。
ほぉ、確かに太いそばですね。細かく挽いたそば粉を二八(?)にしています。
「独自の配合」というんだから、二八じゃなく、もっと小麦粉が多いかも。
シコシコとした食感ではなく、むちっと柔らかい。
でも蕎麦の香りがして、むちむちと美味しいですね。それでファンが多いんだな。
ベジタブルファーストからすると順序が逆ですが、サラダ。
クリーミーなフレンチドレッシングがかかってます。
では天丼を。舞茸と野菜天丼です。
舞茸、エノキ、ナス、インゲン、カボチャ、ニンジン、サツマイモ、ネギ、ピーマン、パプリカと、たくさんの種類の天ぷらが載っています。
それに濃い目のタレがかかり、そのタレを天ぷらの衣と白飯が受け止めています。
お味噌汁は出汁が美味しいです。
最後にポットに入ったそば湯を。
昔ながらの味を感じる蕎麦湯を毎日作っているって書いてあったけど、蕎麦のゆで汁ではなく、そば粉と小麦粉をお湯に溶いて専用の蕎麦湯を作っているんですね。
そば湯だけを注いでみましたが、非常に濃厚です。
こういう蕎麦湯を出すお店あったなぁ・・・とちょっと感慨。
ごちそうさまでした。
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