お店に入って右側に飲食店があります。
正面にはカンターに6席。その向こうが厨房です。
左奥にテーブル席があります。
テーブルは7卓ほど。
お店の人は男性のご主人だけ。後で女性が1人やって来ました。
そもそも「煎餅果子」(チエンビングァォズ)とはなにか。
クレープに具材を挟んだような中国のスナックで、山東省で生まれ、天津、北京を経て、いま中国で大人気のスナック。
作り方は、クレープの焼き台で、薄いクレープを作り、卵をのばして焼き上げ、タレを塗り、刻みネギやゴマ、香菜を散らして、中央に「果子」(グァォズ)を載せて包み巻く。
「果子」は、小麦粉の生地を揚げたもののことで、細長い揚げパン「油条」(ヨウティァオ)やワンタンの皮みたいなものをパリッと揚げた「薄脆」(バォツイ)があります。
「煎餅果子」のメニュー。
标配(標準)は、鸡蛋(たまご)と油条(揚げパン)が入って500円。
追加のトッピングは、秘制鸡块(特製唐揚げ)、豇豆(漬物)、香肠(中華ソーセージ)、薄脆(特製せんべい)、蔬菜(野菜)。
「鸡块」は、普通の唐揚げじゃなく、チキンナゲットのこと。「豇豆」はササゲだから、ササゲの漬物「酸豆角」のことかな。
実は、このメニューが見つからず、メニューを見ないで煎餅果子をオーダーしました。
なので、デフォルトのタイプです。
辛くするかをどうか聞かれたので、辛口で作ってもらいました。
クレープの焼き台で生地を焼いているところ。
ご主人が焼くのかと思ったら、女性がやってきて、仕上げてくれました。
◆煎餅果子
大きなクレープを三つ折りにし、それを半分に切ったものを2つ、お皿にのせてあります。
どうやって食べるのか聞いたら、店内では箸で食べるって。
屋外では、手で持って食べるそうなので、その仕様にしてもらいました。
「煎餅」(チエンビン)と書かれた紙袋に入れて出してくれました。
2つをいっしょに包んであります。
三つ折りにした皮の中に具材が挟んである。
中に入っているのは、「油条」(揚げパン)ではなく、薄い薄脆です。
少し食べてから開いてみたら、こんな、薄い揚げ物です。
皮の内側にタレが塗ってあって、唐辛子入りの辛いタレも塗ってあります。
かじると、皮の柔らかさと中身のシャキシャキ感とが合わさって、面白い食感です。
味は、ほぼタレの味で、辛さが加わってピリ辛。
油条じゃなく、薄脆のせいで、かなり軽い。
手軽な軽食としていいですね。
「パンさんの店」のものと比較すると以下の違いがあります
皮の包み方:一壺茶さんは皮を三つ折りにしてあるけど、パンさんの店さんは皮で具材を包み込んである。
具材:一壺茶さんのは、デフォルトが油条か今回みたいな薄脆がしっかり入っていて、小麦粉製の皮と小麦粉製の果子で作った軽食です。パンさんの店さんのは、薄脆は少しで、他の具材が多く、やや食事的です。皮の包み方が違うのは、そんな具材の違いからでしょう。
皮の素材と食感:一壺茶さんは普通の小麦粉の皮で普通にしっとりしていますが、パンさんの店さんはパン用小麦を使っていてモッチリしています。
料理名:パンさんの店さんは「煎餅菓子」、一壺茶さんは「煎餅果子」。中国名としては「果子」が正しいんですが、横浜中華街や東京でも「菓子」となっているから、それに倣ったんでしょう。
食べ比べてみるのも楽しいですね。
ごちそうさまでした。
最後に「満載物産」さんについて簡単にご紹介します。
まず、「満載物産」の看板の「満載」の文字には、お店のコンセプトが秘められています。
「載」の字。トラックの荷台に載った6つの国旗は取り扱う国を示しています。「中国、日本、韓国、インドネシア、タイ、ブラジル」の6か国の食品を扱っていました。しかし現在ではパキスタン、ベトナムを含む8か国の食品を販売しています。
「満」の字。ハートマークと秤は、「多くの品物をより安い価格で提供し、お客様に満足してもらう」という思いを込めているそうです。
筑波大学に来ている多くの留学生が母国の食材を手に入るられるようお店を開いたら、彼らの要望を聞きて商品の種類が増えているそうです。
(参考資料⇒筑波大学基金HP「満載物産」)
建物に入ると左側に食品スーパー「満載物産」さんの売り場があります。
これだけ広いエスニック食品店は近隣にはないのではないでしょうか。
冷凍庫もズラッと並んでいます。
レジ脇でこんなものを発見。「朝天辣椒ホール」。
コクと香りがある四川唐辛子の1つ、朝天唐辛子です。
酒類もあって、とんちゃんが好きな中国焼酎「汾酒」もありました。(*^▽^*)
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