というＡ女のために、『西安刀削麺酒楼 虎ノ門店』へ足早に向かった。
到着すると、店の外にまで行列がある。こりゃいけない、すっかり出遅れた。
っていうんで、もう１軒の刀削麺の店に急ぐ。
長安刀削麺。客は並んでいなかったんでラッキー！
- 東京ランチ
というＡ女のために、『西安刀削麺酒楼 虎ノ門店』へ足早に向かった。
到着すると、店の外にまで行列がある。こりゃいけない、すっかり出遅れた。
ところで、この「長安」とさっきの「西安」とは同じ都市。
前漢や随、唐時代の首都だった「長安」が、今は「西安」と呼ばれる。
だから我らは、「西安」から「長安」へと時代を遡って食の旅をしている。んなわけないけど、「西安」も「長安」も同じってこと。だから「西安刀削麺」も「長安刀削麺」も同じ意味。
でもさっきの「西安」の店とこっちの「長安」の店とでは、店の雰囲気も刀削麺の味も違うんです。
こっちは長安大衆料理、って銘打っている。「西安」もＨＰで「大衆料理」と自称しているから、そこは同じです。
さて、長安刀削麺のメニューは、それぞれ説明が面白い。
しかもところどころ書き間違えがあるのが面白い。
Ａ 麻辣刀削麺 680円
山椒の利いたマーラー刀削麺 おすすめ！山椒の香りと辛さが特徴
Ｂ 担担刀削麺 680円
タンタン麺式の刀削麺 ピリッと辛い四川風です
Ｃ 長安叉焼刀削麺 680円
ネギと煮込みチャーシューのせ刀削麺
長安自家慢チャーシューの辛味和えのせです
Ｄ 野菜刀削麺 680円
野菜たっぷり五目刀削麺 肉などが入っていない精進風です
Ｄ 排骨刀削麺 780円
柔らかスペアリンヴのせ刀削麺 じっくり煮込んだスペアリンヴに満足！
Ｅ 週替り刀削麺 680円
ジャージャー麺式の刀削麺
トマトと玉子あっさり炒め刀削麺
高菜と豚肉炒め刀削麺
「自家慢チャーシュー」も「スペアリンヴ」も、メニュー表示のままです。
定食もあります。
麻婆豆腐 680円 山椒の利いたマ～ボ～ドウフ
長安麻婆豆腐 680円 長安本場マ～ボ～ドウフ
肉鍋 880円 長安名物肉団子土鍋定食
蝦仁炒飯 780円 海老入りチャーハン
回鍋肉 780円 キャベツと豚肉のあっり炒め
鉄板飯 980円 ジュ～ジュ～鉄鍋入りあんかけご飯
「マ～ボ～」も「ジュ～ジュ～」も「あっり炒め」も、メニューにそう書いてあるんです。
そんな楽しいメニューを批評しながら、料理が出てくるのを待ちました。
オーダーは、もちろん麻辣刀削麺。
西安刀削麺酒楼と同じく、白い丼に入っている。けど、丼がもっと大きい。
丼が大きいだけではなく、中身も多い。それでいて「西安」より100円安いのだ。
上には、香菜（シャンツァイ）と茹でたインゲン、その下にひき肉が乗っている。
そのひき肉の脇、写真じゃ右側に、山椒（花椒）がかかっている。
ちなみにこれは中華料理だから、乗っているのは、パクチーやコリアンダーではなく、「シャンツァイ」ですよ。
太くて麺はモッチリしていて、旨い。これは「西安」も「長安」も大差ないと思う。箸は、こっちも木の箸です。
麻辣刀削麺の辛さは、単に辛いだけでなく、舌がしびれる感じがします。これは山椒（花椒）のせいです。
「西安刀削麺酒楼」のときも書いたけど、「麻辣」っていうのは、「麻味」と「辣味」がミックスされた辛さのことで、「辣味」（ラーウェイ）は舌がヒリヒリするような唐辛子の辛さ、「麻味」（マーウェイ）は舌が痺れるような花椒の辛さのことですから。
花椒（かしょう、ホワジャオ）は、日本の山椒とは別種の華北山椒という種類です。
個人的には、もっと辛い方がいいな。ラー油入れればよかったかな。
そして杏仁豆腐までついている。
この「長安」は「西安」より100円安いのに、「西安」より量が多い。そして杏仁豆腐もついている。
味は、「西安」の方が日本人向けにマイルドな味付けで、ちょっとお洒落な雰囲気で、女性向き、「長安」は山椒が強烈で男性向きっていう、食べログのbuff-buffさんの評価に同感です。
こっちは香菜大盛ってないのかな。できれば花椒も大盛にしてほしい。
次回に頼んでみよう。
ところで食べ終えると、スープが丼に残ります。これをどうしようか、迷うところ。飲み干すのもよし。ご飯にかけるのもよし。
隣のテーブルの客は、水餃子を注文。水餃子を残ったスープに入れて食べていました。そうか！そういう食べ方もあったんだ！
次回は水餃子追加にトライしよう！ 食い過ぎかな・・・。
おっと、大切な注意。
刀削麺を食べると、汁が飛び跳ねます。「西安」では大きな紙ナプキンをくれましてけど、ここにはそれがない。あるのは普通の小さな紙ナプキンのみ。
それを首から下げて食べている客もいますけど、あれじゃあ不足でしょう。
私たちは、ハンカチを首から下げました。
この店はハンカチ必須です。もちろん大きなナプキンを持参してもいいですけど。
外から見える位置に麺を茹でるところがあって、コックが麺を削っているのが店の中からも外からも見えます。