店内は奥に向かって長い2列のカウンターがあって、左が厨房に向かって、右側が壁に向かっています。
厨房では2人のお兄さんがフライパンを振っています。
お店のロゴが入ったTシャツを着て、タバスコのロゴがついたキャップをかぶっているけど、どれも色違い。
お兄さんが振るフライパンは、普通に「大きい」というレベル。
ジャポネみたいな、ドでかいフライパンではありません。
フロアには同じような格好のおにいさんが1人。
そしてTシャツを着ずに、レジに立つお兄さんが1人。この方が店長さん?
会計は、お店には行ってすぐに左側にある券売機で食券を買うスタイルです。
メニューは
しょうゆキノコ、塩バジリコ、ナポリタンの並盛り 500円
明太子、ミートソース、ぼっかけの並盛り 550円
「ぼっかけ」ってヘンテコリンな名前だけど、牛スジとこんにゃくの煮込をトッピングしたもの。このことは最後に触れましょう。
量と値段は
並盛り(350g)基本
大盛り(500g)+100円
特盛り(700g)+250円
メガ盛り(1,000g)+400円
並盛り350gというのは、まぁごく普通の量です。
私は塩バジリコ大盛りです。
お店は満員なので、店内の椅子に座って順番を待ちます。
しばらくして壁際のカウンターに通されました。
カウンターには棚がしつらえてあって、どデカボトルのタバスコ、どデカ容器の粉チーズが置いてある。
これはもうロメスパお決まりの品ですね。
その裏には塩とコショウ。普通の小さな容器だから見えませんね。
変わっているのは、刻んだ唐辛子が置いてあります。
棚の下には、2段重ねで置いてあるテッシュとフォークが入ったカゴ。
唐辛子は、かなり大きな穴があいたボトルに入っています。
料理が出てくるまでに、しばらく時間がかかります。
理由は店が満員のためばかりではないでしょう。
厨房のお兄さんが振り上げているフライパンが、デカ盛りスパゲティの量に比べて小さいのではないかな。
それで調理の回転が悪いじゃないかと思います。
しかしジャポネみたいなどデカフライパンを振り上げるのは、アルバイトさんにはやはり無理でしょう。
そんな余計な心配をしながら厨房を眺めていたら、料理がきました。
塩バジリコ大盛り。
具は玉ねぎと青菜、これは小松菜ですね。小松菜はジャポネ流です。
でも肉は入っていない。
スパゲッティの上にフレッシュトマトと青シソ(大葉)がトッピングされています。
トマトもシソがジャポネよりも多いかな。シソも多いです。
ところで「バジリコ」ってバジルのことなんだけど、バジルは普通入りません。(このことも最後に触れますね。)
さてフォークに絡めていただきます。
麺が極太ですね。さすがロメスパ。
味は・・・さっぱり系。バターのべたつき感はありません。
料理を見たときから気がついたんですけど、ロメスパ流の油ギトギト感がないです。
ビジュアル的にもさっぱり系。
ニンニクはそんなに効いていません。
麺はわりとモッチリ。茹で上げてから長らく置いた、茹で延び感はありません。
だから美味しいです。
逆に言うと、本来の、敢えて言うならあの下品な「ロメスパ」流ではないです。
塩味でサッパリ系ですから、何かインパクトがほしい。
唐辛子を振りかけました。
「あんまり辛くないですよ」というTさんのアドバイスに従って、たっぷりと唐辛子をかけました。
たしかにほとんど辛くないです。
粉チーズもかけました。
やっぱり粉チーズの容器は出が悪いですね。
さらにタバスコもいいです。
味が濃厚&スパイシーになって、美味しいです。
前回、塩バジリコを食べたらしいTさんは、しょうゆキノコの大盛り。
こちらも見たとおり、サッパリ系で美味しそう。
◆感想です
イタリアンパスタではない懐かしい味、という宣伝通り。
作り置きした極太麺を使ってあって、そこはロメスパ流です。
でもバターは控えめでとても食べやすいサッパリ系。
下品なロメスパに比べるとずっとお上品。
ファミレスのスパゲティをぶっとくした。そういう感じです。
パスタ専門店のパスタではまったくない。その類の比較は全く無意味です。
では「ロメスパ」かというと、そのインパクトはないです。もっと上品ですから。
だから「ロメスパ」そのものではなく、あくまでも「ロメスパ」風です。
ファミレス流サッパリ系スパゲッティの極太&大盛りが食べられる、そんな感じです。
そういう意味で美味しいですし、お奨めです。
大食い系には特に。
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最後にお約束のこと。
「ぼっかけ」について
牛スジとこんにゃくを醤油で煮込だものは、関西では「すじこん」と言って、お好み焼きに入れたりします。
神戸市長田周辺ではそれを甘辛く煮込んだものを「ぼっかけ」と呼んで、うどんやカレー、なんにでもぶっかける。
その「ぼっかけ」なんですね。
神戸のスパゲティ専門店「RYU-RYU」では、ぼっかけスパゲッティというのがあるそうで、それを真似たのかも。
「バジリコ」について
バジリコっていうんだから、本来はバジリコ(英語だとバジル)を使ったパスタのはず。
でもそれってイタリアじゃあ(私は行ったことはないけど)「ジェノベーゼ」っていうやつです。
バジリコをすりつぶして、松の実、にんにく、パルメザンチーズといっしょにオリーブオイルで伸ばしたバジルソースを絡めたパスタです。ジェノバが発祥で、ジェノベーゼってこと。
でも日本じゃぁそのバジルが手に入らないから、シソやパセリで代用してつくったのが「バジリコ」っていうスパゲティ。
だから日本では、バジルが入っていないで「バジリコ」になるんです。
バジルを刻んでトッピングしたら?そんな料理はない、ってことになるのかな?
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