鹿児島の夜。
今夜は、屋久島の魚がウリの「味のさつき」と赤鶏炭焼きの「大安」さんと、２軒はしご。ホテルに帰りましょうかぁ・・。
あれ？ バス停に変な紳士が２人立っています。
あら、人じゃないですね。人を模ったオブジェです。
なんでしょう、これは。
この２人、黒田清輝とその弟子の山下兼秀ですって。
噴火中の桜島を描くために港に向かってるところを模ったものだそうです。
場所は商工会議所ビルの前、ここは黒田の生家近くだそうです。
鹿児島市が作った「時標」（ときしるべ）というオブジェの１つで、こういうのが市内7ヶ所にあるそうです。
http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/kanko/topics/_37427.html
このままホテルに帰りますか？
ラーメン食べて帰りませんかぁ？
お店？えぇ、調べてきていますよ。
電車通りを再びわたって、ラーメン屋に向かいました。
ということでやって来たのは、天文館公園の南側。
「らーめん小金太」さん。
人が並んでないな、って思ったら暖簾の前に黄色い垂れ幕。
「只今、混雑しております。しばらくの間お待ち下さい。」ですって。
少し待ってから店内に通されました。
カウンター席に座って、厨房の壁に掲げられたメニューを確認。
ラーメン！ それからビール１本！
メニューには味噌ラーメンと豚骨入りラーメンがあります。
不思議なことに鹿児島にも「味噌ラーメン」があるようです。
そして「豚骨入ラーメン」。
豚骨スープのラーメンじゃなくって、豚骨が入っているそうです。
注文すると、なんと大根の漬物が出てきます。
大根の甘酢漬けです。
「千枚漬け」と呼ばれる漬け物だそうで、これが鹿児島のラーメン屋ではよく出てくるそうです。
テーブルの上には大根のキムチ、正確にはカクテキが置いてあります。
どういうわけかこのカクテキが食べ放題。
カクテキもいただいて、千枚漬けとともに、ビールにはちょうどいアテです。
５分ほどして、ラーメンがきました。
チャーシューにきくらげ、もやし、九条ネギがいっぱい浮かんでいます。
スープは豚骨なのでしょうが、見た目、ドロリ系じゃなくってサラリ系。
口に含むと豚骨特有の甘みにコクがあってややコッテリ、でもアッサリ。
コッサリっていうやつですかね。やや塩気が強い。
かなり美味しいです。
麺は白っぽい色の細麺、ストレート。
かん水を使った硬い麺じゃなくて、腰のあるモッチリ系。
コッサリなスープがからんで、美味しいです。
カウンターに「手作り食べるラー油」が置いてあります。
それをスープに入れてみました。
おぅ！豆板醤風に美味しいです。
チャーシューは小さめのバラ肉。柔らかい。
九州のラーメンにはお決まりの木耳。
鹿児島ラーメンは「これ」っていう決まりがあまりないそうです。
アッサリ系の豚骨ラーメン、美味しかったです。
ただ、すでに２軒の居酒屋をハシゴした胃袋には、ラーメンはなかなかきつかったです。でもなんと完食できました。
ごちそうさまでした。
ホテルへの帰り道、電車通りの北川にある天文館通りのアーケード街を歩いていると、何人ものミュージシャンが演奏しています。
あれ？不思議な音色が聞こえてきます・・。
これはもしかして・・。
ぉぉぉおおお！
シタールだぁ！
ビートルズの故ジョージハリスンが魅せられた、あのシタールです。
しばらくシタールの幻想的な音色を聞いてからホテルへもどりました。
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