と、そこには玄関までの長い石畳。
いよいよ高そうで、ちょっとビビリます。
お店は3階建てのビルです。
もう予約してあるので、後には引けません。
意を決して玄関に入りましょう。
入口奥には箱庭に行灯です。
予約しているとんちゃんです、と伝えると廊下の奥の部屋を指示されました。
通路の両側に小上がりがあって、衝立で仕切られた間に座卓が配置されています。
超高級なお店って感じじゃないんで、ちょっと安心。(笑)
卓に付いたコンロの上には、すでにスープの入ったステンレス製の鍋が置かれています。
まずはコンロに火を入れて・・
鍋の中には骨付きの肉が沈んでいます。
鍋が温まるまで、突き出しの酢モツでビールをいただきましょう。
おっとこれ、旨いです。
箸袋にも「博多名代」と印されています。
別注文の鶏ベーコンが出されました。
もも肉とむね肉のベーコンでしょうか?
これまた、美味しいです。
酒のつまみにとってもいいです。
せっかくだからオーダーしましたけど、実は結論から言うと、これがなくても水炊きだけで十分に満足できるってことを、後で知りました。
でもまぁ、美味しいですから一度は食べる価値がありますね。
さて、鍋が温まってきました。
すると仲居さんが、鍋のスープを湯飲みにすくい入れ、小ネギを散らして渡してくれます。
ほぉ・・まずはスープをいただくわけね。
「熱いので気をつけてください。」
どれどれ、ズズッ・・・
うわっ!うんまい!
これ、もうムチャクチャ濃ゆいスープです。
これは「水」炊きじゃないですよ、「濃厚スープ」炊きです。
Tさんが厳しく言った意味がこの段階でハッキリとわかりました。
水炊きを軽蔑していた自分に反省です。
スープだけでいただくと、ちょっと塩気が足りないので、塩を加えます。
水炊きを食べている間も、こうしてスープをいただきます。
このスープ自体が、すでに料理の一品なのです。
さてでは、水炊きをいただきましょう。
取り皿には酢が入っています。
それに小ネギと
もみじおろしを入れて・・
まずは最初から入っていた骨付きの鶏肉をいただきます。
足の関節部分で、肉は少ないですけど、かなり旨味のある肉です。
これにかぶりつきましょう。
いよいよ鍋に鶏肉を投入です。
もも肉とレバー、そしてつくねを仲居さんが鍋に入れてくれます。
このお店のお酒は、焼酎は小鶴、日本酒は菊正宗です。
炊けるのを待つ間に、もう1つの別注文品が到着。
手羽の煮込みです。
手羽元を煮込んだものが、1皿3本。
熱いうちにお食べ下さい、ですって。
醤油味でやや甘辛く煮込んであって、これまた旨い。
予約のときにオーダーしました。
出来上がるまでに50分かかるので、事前にオーダーしないといけないそうです。
さて炊きあがってきましたよ。
モモとレバー、手前の白いのがつくね。
レバーはプリンとしているけど、中はさすが鶏レバ、マッタリ感があって美味しいわん。
福岡では四つ身と呼ぶもも肉は、味が濃厚で美味しい。
つくねはムネ肉でしょうか、スッキリした中に肉の味が隠れています。
鶏肉が美味しいんだけど、しかしスープがさらに旨い。
肉を喰らい、スープを飲みながら、酒を飲む。
このトライアングルで、お腹も心もすっごく幸せになってきましたよ。
肉を食べきると、次ぎに豆腐、お麩、春菊、キャベツなどが鍋に入れられます。
鍋にたっぷり入っています。
濃厚なスープに味付けされた豆腐や春菊。
濃厚スープを吸い込んだお麩が、これまたとっても美味しい。
このお麩だけで満足できそうです。
最後の〆には雑炊かチャンポンか、ってところです。
でも今夜は二次会を予定しているので、〆は無しにしました。
ちょっと残念だなぁ・・。
それでもお腹は十分に満足しています。
いやぁ、ほんとに旨かった。
別オーダーの料理もいただきましけど、それがなくとも十分に満足できる。
まさに水炊きだけで十分です。
ぜひまた食べさせていただきたいです。
こんなお店を紹介してくれたTさんに感謝です。(合掌!)
ほんとにごちそうさまでした。
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