暗い店内にはジャズが流れ、カウンターには洋酒がズラリ。
まさにバーです。
向こうにしらっと見えるのはカクテル用のフレッシュなフルーツ。
天井には国内外のバーのコースターが張ってある。
屋台のカウンターに置かれているコースター。
マスターの顔が描かれています。
この絵の感じ、見たことありませんか?
「クッキングパパ」の作者うえやまとち氏の作ですよ。
常連客の1人なんです。
BARえびちゃんが、27巻のCOOK265に出てきます。
で、マスターが描いてもらったそうです。
この絵のように、マスターは蝶ネクタイ姿の本格バーテンダー。
さっきの息子さんもいっしょに働いています。
で、おそろいのスキンヘッド。(笑)
ちなみにこのコースターは、お持ち帰りできます。
チャージで出されたのは、茹で落花生と丸ごとキュウリの浅漬け。
とんちゃんは、この茹で落花生が好きなんです。
さて、1杯目はジンリッキー。
カウンターに置かれた太いロウソクに火が灯っています。
んん?
ロウソクの下の台は・・もしや・・
カンピー?
缶入りピースです。
空き缶かと思ったら、中にタバコが入っています。
ぉぉおおお!両切りピースだ!
このタバコ・・・・旨いんです。
「これ、吸ってもいいんですか?」
聞いちゃいました。
「いいですよ、どうぞ。」
期待どおりの答え。嬉しいです。
「すみません、火をもらえますか?」
渡されたのは小さな箱入りの「安全燐寸」。
「燐寸」はマッチって読みますよ。
これまた懐かしい・・。
缶ピーに火を点けて、吸ってみました。
濃ゆく甘い味の煙です。
久々のタバコ、しかも缶ピー。
禁煙して、もう10年以上経ちます。
昔吸っていたのは缶ピー・・・・じゃなくって、もちろんもっとずっと軽いタバコ。
缶ピーの味は、学生時代に先輩が吸っていたのを1本頂いて知りました。
ショートピースを吸っている人は時々いたけど、缶ピー吸ってる人は希でしたよ。
ジャズが流れる中で缶ピーの煙をゆらしながら、ちょっとウットリしました。
先客がマスターにオリジナルのカクテルをオーダーしています。
マスターがつくったのは「これはうまい」というカクテル。
いちごのお酒とグレープフルーツでつくるカクテルだそうです。
黒板のリストに書いてあります。
なるほど、「桜フィズ」は春のカクテル、「ニュートン」はリンゴのカクテルですね。
ニュートンの命名は、「リンゴが落ちる」に掛けてあるのね?
「はい。でも「リンゴ」だけじゃなくって「落ちる」にも掛けてあるんです」だって。
実はすごくアルコールが強いカクテルなんです。
でも味がリンゴで口当たりはいいから、気をつけないとすごく酔いが回るそうです。
「そりゃ女性を落とすのにいいわけだぁ!」と、とんちゃん。
「どう飲まれるかは、お客さん次第です。」って返されました。
とんちゃんの話が落ちてました。(苦笑)
「きんかん」が置かれているのを発見。
それも使うんですか?って聞いたら、きんかんのカクテルがあるんだって。
きんかんのフルーツカクテルをつくってもらいました。
グラスの上には、絞った金柑に串を刺したものが乗っています。
実が大きい、りっぱな金柑です。
食べてみると、これがものすごく甘いんです。
いやぁ、これは驚きです。
お聞きすると、宮崎産の生食用のきんかんだそうです。
糖度が16度以上のものを「たまたま」というブランドで売っているそうです。
でもこれはさらに甘い、糖度18度以上の「たまたまエクセレント」という金柑なんですって。
糖度18度って、ムチャクチャ甘いですよ。
甘いメロンがそのくらいですから。
甘くて美味しいカクテルなんだけど、とんちゃんはやっぱり辛いのがいいなぁ。
2杯で切り上げようって思っていたけど、もう1杯だけいただくかな・・。
と思いつつ、ロウソクの隣にある箱がさっきからずっと気になっていたんです。
こんな小さな瓶が中に入っています。
「Underberg」(ウンダーベルグ)。
「これ何ですか?」って聞いたら、ドイツの薬草酒だそうです。
アルコール度数は44度で、かなり強い酒です。
本来はそのまま飲むそうですけど、割ってもいいんですって。
味は「薬草臭い」だそうです。
やっぱり割ってもらいましょう。
ウンダーベルグを炭酸で割ったもの。
ライムが入っています。
味は・・・すごいハーブの香りです。確かに薬草臭い。
でもこれ、嫌いじゃないな。
いや、結構好きかも。
癖になりそう・・。
これ飲んでおくと、悪酔いしない感じがします。
ということで、今夜は3杯いただいて、お開きにしました。
ごちそうさまでした。
最後におまけです。
昼間の「えびちゃん」。
夜とは全然違う・・・。リヤカーです。
いや、それは見た目のこと。
問題はコンセプト、内容ですよ。
ところで博多、中州では有名な屋台ですけど、その営業は1代限りになっている。
しかも新しい許可は出さないというのが、現在の福岡市の方針。
でもそれで本当にいいんでしょうか?
福岡から屋台がなくなってもいいの?
その方針を変えようという話題も議会で出ているようです。
絶対に変えた方がいい!
1観光客の声です。
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