入口を入ると、正面や左には近代的なスペースがあります。
しかし、営業しているのは右側みたい。
中に入ってみると・・・
なんと、立派な蔵だ!
しかし、誰もいない・・。
「すみませーん!」
「はーい。」
奥から女性が人が出てきた。
「営業していますか?」
「はい。」
「お酒、飲めますか?」
「大丈夫ですよ。」
よかったぁ・・。
お店は立派な建物です。
天井は、曲がった自然木を活かした梁の骨組がすばらしい。
ここは、1723年(享保8年)に酒造業を始めた「田邉酒造」の酒蔵でした。
しかし1970年に約260年間続いた酒造りが停止しました。
かなり傷んだその酒蔵を庄原市が改修して、2005年に多目的スペースとしてオープンさせたそうです。
大きなテーブルは、酒造用の大樽のふたや底、イスは日本酒を入れる小樽です。
拘った造りですね。
さて、メニューを見ましょう。
メニューには【楽笑座 蔵人(kurando)】と書いてあります。
建物の名前が「楽笑座」ですけど、飲食部門の運営は公募されて、経営者は有限会社「蔵人」さんなんです。
中生は500円。
「各種有名焼酎たくさん有ります!」って書いてあるんですけど、ビールの後は今夜は日本酒にしたいな。
ということで、まずは生ビール。
お通しはおでんです。
厚揚げ、薩摩揚げ、コンニャクなど。
さて、何をオーダーしましょうか・・・。
【肉料理】のメニュー。
ホルモン、馬刺し、地鶏刺し。
それもいいですが・・・お目当ては・・・
ありました!
ワニ!
「刺身」と「湯引き」それぞれ680円。
「両方お願いします!」
「すみません、今日はないんです。」
「えっ!ない!」
いつもあるわけではないんだぁ・・。残念。
ところで「ワニ」。
なんで広島県の内陸部でワニなのか、って知ってますか?
実は、温泉でワニを養殖して、食用にしているんです。
ワニの種類は、性格が比較的温和なアリゲーター。
・・なんてウソ!
もともと「ワニ」(鰐)とは、「サメ」のことなんです。
因幡の白ウサギの話しに出てくるのもそのワニ(サメ)なんです。
そのサメを広島県の県北(内陸部)では食べるんです。
ワニはフライもありますけど、刺身や湯引きが本来の食べ方なので、期待したんですけど残念でした。
ワニのフライの記事はここ:http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2012-02-15-1
では、何にしましょうかね・・と改めてメニューを見ると。
【本日のおすすめ!】
【北海道直送!】のタコがある。
天ぷら盛り合わせ、チーズピザ、地鶏の刺身、板ワサなど。
まさにバラエティー満載だ。(笑)
「天ぷら盛り合わせ」1280円は、タコ、海老、キス、野菜。ちょっと多いなぁ。
「倉橋産カキフライ」だって。広島はカキだよね。
あらまぁ!390円メニューだ!
こういう値段を見ると、オーダーに歯止めが利かなくなってしまうから要注意だ。
「タコワサビ冷奴」ってどんなんだろ。タコワサビが載った冷や奴か?
つまみに冷や奴はいいかもね。
サラダに焼き鳥。
「タコとサーモンの刺身2種盛り」がいいかな。
「きすの天ぷら」がある。これにしよう。
「牛すじ煮込み」もいいね。
改めて店内を見回すと、薪ストーブ。
となりにあるのはスピーカー?
店内には大きな舞台があるんです。
ドラムセットやPA、ピアノがある。
どういうわけか自転車もある。(笑)
ちなみにここは、ランチもやっています。
日替わりパスタ定食750円などがある。
ワンコインランチもあります。
ワンコインで、とんかつ定食などもありますよ。
料理が運ばれてきました。
牛すじ煮込み。
済んだスープの中に牛スジとコンニャク。小ネギが散らされている。
タコワサビ冷や奴。
絹ごし豆腐にタコワサビが載っている。(マンマ!)
別々にいただいてもいい酒の肴にはいいよな。
タコとサーモンの刺身2種盛り。
タコは北海タコ(水タコ)、それにサーモンで、北の幸ですね。
お酒は「超群」という庄原市東城町の日本酒をいただきました。
天ぷら盛り合わせ。
野菜の天ぷらもいっしょです。
カリッとした衣が・・っていう天ぷらじゃ、全然ないなぁ。
天ぷらはあんまりお得意じゃない感じですね。
薄口醤油の天つゆでいただきました。
にらもやしオイスター炒め。
ニラとモヤシをオイスターソースで炒めたもの。(マンマ!)
ニラとモヤシって好きなんですよ。
それをオイスターソースで炒めると、こうなるのね!っていう味で、家でもつくってみるかな。
倉橋産カキフライ。
広島はカキで有名ですよね。
これは、瀬戸内海の倉橋島で獲れたカキだそうです。
やっぱりカキフライはジュージーで美味しいですわぁ。
ミモザサラダ。
サラダに錦糸卵とカイワレがかかっている。
恥ずかしながら、実は「ミモザサラダ」ってどういうものか知らないでオーダーしたんですよ。
何か変わった野菜かな?とか。f(^^;)
ミモザサラダって、ゆで卵の卵黄をみじん切りとか裏ごしして、振りかけて黄色く飾ったサラダのことだったんですね。
後で知りました。(笑)
ってことは、この料理は、ミモザのかなりの変わり種ってことですかね。
「ミモザ」の由来は、サラダに載ったその卵の黄身を「ミモザ」の黄色い小花に見立てているそうなんです。
しかしその「ミモザ」ってナニ?
本来は「オジギソウ」の学名ですって。そのオジギソウの花の色は、淡いピンクです。
ところが、イギリスで、南フランスから輸入されたアカシアの黄色い花をミモサ(mimosa)と呼んで誤用した。
そして日本ではそれが一般的になっている、とwikipediaにあります。
ってことはイギリスが悪いんかい?
さらに、ところが、です。
南仏のプロバンス地方で、2月に行われる「ミモザ祭り」のミモザは、アカシアなんです。
ってことは、それがイギリスに伝わったわけですね。
こうしてフランスでもイギリスでも、そして日本でも、ミモザはアカシアのことなんです。
話しがかなり横道に逸れました。
ポテトベーコン鉄板ピザ。
ピザ生地じゃなくってポテトフライにベーコンとチーズを載せた鉄板焼き。
これはこれで美味しい。
最後に、なんだか串焼きが食べたくなって・・・。
豚バラ串。
どうしても食べたかったんです。豚バラ塩焼きって、美味しいもんね。(笑)
でもメタボ度が増しそう・・。
ナンコツ串。
鶏のナンコツ、これも好きなんだもんな。
なんだかずいぶん食べてしまい、予定より長居してしまいました。
この夜は地酒をいただきましたけど、いろいろ揃えてあるらしい焼酎をいただくのもいいかも、ですね。
ごちそうさまでした。
最後に「ミモザ」ネタでもう1つ。
ミモザサラダのところで、アカシアのことを書きました。
石原裕次郎のヒット曲「恋の町札幌」(作詞・作曲浜口庫之助)の中に
♪アカシヤも散った 恋の町札幌
というフレーズがあるんです。
札幌というとアカシア並木で有名なんです。(知られてないかな?)
でもそれは正確には、黄色い花のアカシアではなくって、白い花の「ニセアカシア」なんです。
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