ローカルファミレスで古典的な塩鮭定食に出会う タイニー@広島県世羅町 [ 愛しき食堂]
広島県世羅町でランチしたときのことです。
食堂を目指したかったんだけど、いいところが見つからない。
それで「ファミリーレストラン」と銘打つお店に入ることにしました。
田舎のファミレスって、食堂をオシャレにした感じのところがよくあるからです。
「ファミリーレストラン タイニー」さん。
あらま、食堂と言うには大きくて、立派な建物です。
チェーン店ではなく、まさに地元のファミリーレストランみたいです。
入口を入るとボードに【本日のおすすめ】。
世羅牛のステーキ定食1500円
ヒレカツ定食 1200円
本日のランチは鮭の塩焼ですって。
ここはやはり世羅牛ですかね。
いや、まさかぁ!(笑)
ショーウィンドウにサンプルがある。
お子様ランチなかがあって、家族客をそそっていますよ。
店内は広いです。
フロア係は、少し前におねえさんだった感じの、おかあさんたちです。
とんちゃんは禁煙席へ案内してもらいました。
メニューの最初は「ステーキ」です。
世羅牛サーロインステーキセット2500円です。
その隅に小さく【日替り定食630円】ってあります。
手作りハンバーグ類。
ハンバーグが820円、ご飯・味噌汁・ミニサラダ・香物の「和セット」は300円。
カツ・フライ類。
フロア係のおかあさんが、オーダーをとりに来ました。
日替りは何ですか?
「今日は鮭の塩焼です。」
あぁ、さっきのランチですね。じゃぁ、それください。
店内はレストラン風に垢抜けた感じを目指している感じ。
でもテーブルの上に置いてある調味料たちは、食堂風の気どらないチープな容器に入っている。
ソースやドレッシングの容器は、逆さにするとピューッと中身が出てくる、ドレッシングキーパーとかディスペンサーとかいうプラスチック製の容器。
いや、ドレッシングだからドレッシングキーパーに入っていていいのかな。
コショウ入れも楊枝立ても食堂風。
そういう気どらない感じは好きですよ。
鮭の塩焼定食。
いや、塩焼きランチかな。
ちゃんとおしぼりもついてきます。
ではいただきます。(合掌)
まずはお味噌汁をズズっと。
具は豆腐とワカメ、という基本スタイル。
塩鮭と厚焼き卵。
メインの鮭は【塩鮭】。
塩にじっくり漬け込んで、しょっぱい鮭です。
ほら、ハラスの部分には塩が浮いている。
ここ、しょっぱいんですよ。でも旨いんですね。(笑)
ここだけで、ご飯が1杯いただけちゃう!
鮮魚の輸送が難しかったほんの少し前の時代には、本州で鮭といえば塩鮭が当然。
でも近年は塩鮭の消費が減って、生鮭や甘塩鮭の方が人気みたい。
道産子のとんちゃんも、塩を振って焼いた生鮭が好きです。
でも年配の人は、鮭はしょっぱくないと美味しくないと思っている人も多いと思います。それが古くからの鮭の食べ方でしたから。
しかも塩に漬け込んでおく間に、鮭のタンパク質が旨み成分のアミノ酸に分解されるから、塩気があるだけでなく、旨みが増していくからね。
そんな伝統的な鮭に、このお店の定食で再開できた、ってところです。
でも、ホントにしょっぱいのは、こんなもんじゃないですけどね。(笑)
厚焼き卵は自家製でしょうか。
しっとりした感じです。
ご飯は小振りの深い丼に入っているからそこそこの量です。
お米は地元の世羅産コシヒカリ。
レンコン、ゴボウ、ダイコン、ニンジンという根菜類の煮物。
純和風ですよ。味付けも薄味でとてもいい。
細切りのタクワンに昆布の佃煮。
これぞ日本の食事、って感じに和風ですよ。
しょっぱい塩鮭があるから、お替わりしようかどうか大いに迷ったけど、セーブしました。まだこれから、いろいろ食べるもんね、きっと。
食堂とは違って、気どったファミリーレストランでしたけど、美味しい日本のランチをいただけました。
ごちそうさまでした。
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