四ッ谷でFさんに会って、いっしょにランチに行ったときのこと。
「レバニラ好きですか？」と聞かれる。
「モチのロン！大好き！」
だったらいい店がある、とFさん。
その店は、ビルの谷間の細い路地にあるという。
おや、行く手にサラリーマンが吸い込まれていく路地があるじゃないか。
なるほど、あの奥に人気店があるんですね。
「むむっ、これはいかん」とつぶやいて歩調を速めるFさん。
とんちゃんも足を速める。
果たしてその路地のずーっと奥に、確かに小さな中華店がある。
「晴華」というお店。
しかしなんと！私たちの直前で満席。
えっ！ウソでしょ！
だって、まだ12時前なんだよ！w(*ﾟoﾟ*)w
そうなんです、満席を見越して早めに店に向かったのに、出遅れていたんです。
12時前に満席になってしまうとは、恐ろしい人気店です。
ここで待とうか？
いやそれは出来ないので、別のお店に向かいました。
次善の策で連れて行かれたのはビルの地下。
「桃李天下」さん。
あら、ここは一度、夜に来たことがあります。
以前の記事：http://onhome.blog.so-net.ne.jp/2012-07-20
ランチメニューは週替わりだそうです（写真撮り忘れ）
日替わりランチ750円、上海風焼きそば・炒飯（小）・特製スープ850円など。
【ランチのライスは炒飯に変えられます。炒飯はお代わり自由】だって。
とんちゃんは、上海風焼きそばにしました。
というのもこの日の焼きそばは旨い具合にレバニラ焼きそばなんです。
レバニラを食べられなかった腹いせに、ここでレバニラ焼きそばを食べようっていうわけです。o(^▽^)o
ところで、「上海風」焼きそばって「上海」焼きそば（上海炒麺）とはどう違うのか？
なんていう揚げ足取りみたいな説明は、最後に語ってみましょう。
レバニラ焼きそば・炒飯（小）・特製スープ。
えっ！w(*ﾟoﾟ*)w
こりゃまた、ずいぶんと量が多い。
上海風レバニラ焼きそば。
餡かけ焼きそばじゃなくって、ソース焼きそばならぬ醤油焼きそばです。
麺はやや太いストレート麺で、焼きそば全体がやたらにテカっているけど、油が滴るほどではない。
具材はしっかりニラとレバが入っている。
太めの麺はモッチリした食感でこれは旨い。
醤油味ですがオイスターソースが効いている「オイスターソース風味焼きそば」です。
炒飯（小）。
中華風の茶わんに、卵がいっぱい入った炒飯がしっかり盛られている。
焼きそばの量がタップリあるから、この炒飯・・・多いんですけど。
でも”残す”ってことができないワタシ・・・頑張って食べちゃいます。
特製スープ。
鶏ベースの塩味スープなんだけど、何が「特製」なのかな？
スープの中に何だか細い麺が入っている。
こっ、これは？
素麺とか？・・・そば、炒飯に続く炭水化物攻撃か？
いえいえ、そうではありません。
細い押し豆腐が入っているんです。
押し豆腐（豆腐干）は中国独特の食材で、圧して水分を無くした豆腐。
それを麺のように細長く切ったもの（豆腐干糸）が入っている。
かなりしっかりした食感があって、好きなんです。
ザーサイ。
杏仁豆腐。
炭水化物いっぱいで、かなりボリュームがありました。(*´Д｀)=3
ガッツリ系も満足できると思いますよ。
ごちそうさまでした。
------
最後に「上海」焼きそば（上海炒麺）と「上海風」焼きそばとの違いについて。
今回いただいた「上海風焼きそば」は、記事に書いたようにオイスターソース風味の醤油焼きそばでした。
では、本来の上海焼きそば（上海炒麺）はどういうものか？
上海焼きそばは、味付けに中国醤油の「老抽」（ラオチュウ）というものを使うのです。
「上海焼きそば（上海炒麺）大解剖！」：http://www.shanghainavi.com/special/5029416
老抽は中国の「たまり醤油」のこと。
実際には普通の中国醤油＝濃口醤油の生抽（シンチョウ）にカラメルを加えて着色と味付けをしています。
しかもその老抽を使った上海焼きそばの作り方は、ちょっと変わっているらしい。
なんと茹でた麺に老抽をふりかけて、麺全体になじませてから炒めるそうです。
上海在住のpicoriさんのブログ「「上海風焼きそば」と「上海炒麺」の関係」：http://olivebar.exblog.jp/18859137
上海炒麺に必須の調味料は「老抽」です。しかし日本ではそれが入手しにくい（しにくかった？）。
そこで、日本の中華料理店では、その代用品にオイスターソースを使っている。
というわけで、老抽ではなく、オイスターソースを使っているところが、「上海」ならぬ「上海風」なんです。