岡山市での夜。
居酒屋選びは食べログを頼りにすることが多い。
とはいえ単に点数で選んだりは決してしない。点数はアテにならないことが多いんですよ。
じゃぁどうやってるんだ？って聞かれても、なかなか説明が難しい。
ネット情報を使いはするけど、しかし最後の決め手は自分の嗅覚ですね。
今夜の１軒目は、ネット情報に頼らずに自分のカンで選んだお店です。
駅近くのいかにも居酒屋という構えの店。
「樽げん」さん。
創業35年、意外に大箱のお店です。
- 中国・四国
店内は奥に長く、向かって右に長いカウンター、左に座敷があります。
とんちゃんはカウンターの奥に座りました。（写真は店の奥から撮ったもの。）
「岡山の地酒 極聖」の名を染め抜いた暖簾がかかっている。
岡山市にある宮下酒造のお酒です。
ビールは、ジョッキが一番搾り。
でも中瓶はキリンラガーじゃないか！
ということで、瓶ビールのキリンラガーで開始だ。
メニューは・・
やはり「ままかり」は外せないだろう。
煮物のトップにある「いいだこ煮」に目が止まった。
揚げ物などいろいろある。メニューが多くて選択に迷う・・。
◆いいだこ煮
締まったイイダコの食感がいい。瀬戸内のものだよね。
◆ままかり
岡山と言えば「ままかり」、ままかりと言えば、やっぱり「焼ままかり」だよね。
うむ、やっぱり旨い。
焼いて酢醤油に浸すというシンプルな料理だけど、店によって違うのかな？
酢醤油の味とかが違うとか？そこはまだよくわからない。
改めて店を見回すと、ご主人の女将さんに加えて、アルバイトさんだけでなく、息子さんや娘さんも厨房に立っている。
ご家族で営業されているということは、家族が円満な証拠ですね。(*^0ﾟ)v
メニューが多いからどの料理にしたらいいか、迷います。
「ここのオススメなんてありますか？」と女将に聞いてみました。
「ここの名物のメニューないかしら？ない？あら、ごめんなさい。」
【樽げん名物】のメニュー。
なぁんだ、お勧めメニューがあるじゃないのよ！
合鴨と白ねぎの照り焼き 580円
あなご天ぷら 530円
牛すじみそ煮込み 430円
きゅうりのたたき 280円
とうふのあげだし 330円
高いものから安いものまでありますよ。これで行きましょう。
◆きゅうりのたたき
たたいたキュウリにポン酢風の味がついている。
きゅうりの「たたき」って、どういう意味かわかる？
と、同行のHさんにタタキ談義。
アジのたたきみたいに包丁で切り刻むんじゃないよ。
キュウリを包丁の腹、平らな部分でバン！と叩くんだ。
そうするとキュウリが縦に裂ける。それを適当な大きさに切るんだよ。
こうすると裂けた部分はギザギザで、包丁で切ったよりも表面積が大きいから、味が染み込みやすい。
カツオのたたきってのは、焼いた後に包丁の腹で身を叩いて、身を柔らかくするんだよ。
さて、日本酒にしましょうか。
岡山の酒のリストがあります。
「大典白菊本醸造超辛」は昨日いただきましたね。
おっと、「原酒」があるじゃないか！ヽ(^◇^*)/
◆三千鶴酔宝原酒
「芳醇なコクとやや甘口の旨み」とあるように日本酒度-2の甘口だけど、アルコールは19％と強い。
原酒らしい力強さがあります。でも飲み過ぎ注意のお酒です。o(^▽^)o
三千鶴は倉敷市玉島の三千鶴酒造のお酒、酔宝は同じく倉敷市玉島にある酔宝酒造のお酒のようなのですが、酔宝が三千鶴に吸収されたのでしょうか？
◆あなご天ぷら
天つゆではなく、お塩でいただきます。
ふっくらした穴子がカラリとあがっていて、確かに旨い。
◆牛すじみそ煮込み
さすが関西、牛すじですね。
濃い目の味噌味で旨い。
◆とうふのあげだし
カツ節がいっぱいかかっているけど、とにかく出汁が旨いんだよね。
暖簾にもあった「極聖」の吟醸原酒があるぞ。「荒走り」と「ひやおろし」だ。
「あらばしり」とは、モロミを搾るとき圧力を加えない状態で自然にしぼり出される酒のこと。
「ひやおろし」とは、冬に醸造した酒を貯蔵し気温の下がる秋に瓶詰め出荷する酒のこと。
「極聖」の吟醸原酒は12～6月に荒走り、7～12月にひやおろしが販売されている。
この時期は「ひやおろし」なんですね。
◆極聖吟醸原酒ひやおろし
日本酒度+5の辛口だけども、吟醸香のする芳醇なお酒です。
昨夜から日本酒の味について研究しているHさん。
このお酒は、甘い吟醸香がして芳醇だけど、辛口っていうことなんですよね！と納得していました。
原酒を２杯も飲んだとんちゃんは、かなり酔ってきました。(*^▽^*)
でももう１軒、行ってみましょうかね。
ごちそうさまでした。