四ツ谷で食堂ランチ。
以前、酒飲み大先輩Ｆさんに「レバニラ好きですか？」と聞かれて案内されたけれど、満席で入れなかった食堂があるんです。
せっかくの機会なので、そのお店へリベンジです。
ビルの前に「ラーメン 営業中」の電光掲示板。
えっ！いったいどこにお店があるの！と驚きながらも、店の所在が知れずに、万人は立ち去る。
しかしビルの間にある細く淋しい通路がある。
そのずーっと、ずーっと奥にひっそりとお店がある。
まさに隠れ家のお店。
こんな立地だから、知っている人しか入らない、一見客はまず来ない。
にもかかわらず、この店を目指して何人もの男たちが、このクレバスのようなビルの谷間に吸い込まれていく。
「中華料理 晴華」さん。
料理は旨いと聞いていますが、外見からは確実に「きたなシュラン」を想像する店構え。
ショーケースにサンプルが飾られている、古典的スタイルの中華店です。
中はきっと「きたな・・・」と思いきや・・・。
店内は予想通りに雑然としていて、汚い・・・・。
いやそうじゃありません。
テーブルがびっしり並び、サラリーマン諸氏が席についています。
テーブルは木製で、こんな立派な木製テーブルもあります。
テーブルの上には割り箸と調味料。
ご覧のように、テーブルの上はきれいで、油でベトベトなんてことは全くない。
店内の清掃も行き届いていて、決して「きたなシュラン」ではありません。
ただし店の雰囲気や男性比率の高さからして、女性は敬遠するでしょうね。
厨房にはご主人、フロアには奥様が働いています。
メニューは配膳口の上に貼られた短冊。
ラーメン600円、肉野菜炒750円、ニラレバ炒700円です。
心に決めていたとおりにオーダーです。
「ニラレバ炒め１つ！」
「ライスもおつけしますか？」
「はい！」
ライスもいるか？と聞かれるのは珍しいですね。
でも先客をみると、炒め物だけ食べている高齢の方もいらっしゃいます。
オーダーすると小皿に載ったコーンがお冷とともに出されました。
この写真だけ見ると「コップ酒にお通しのつまみ」って感じですけど、残念ながらそうではありません。
しばらくして料理が登場。
◆ニラレバ炒め
丼飯とスープ、そして小皿のコーンがセットです。
ニラレバ炒めは十分なポーション。
ニラとレバだけでなく、ニンジンやタケノコまでが入っていて、ちゃんとした中華料理の一品になってます。
たくさん入っているレバは、全く臭みがなく、歯ごたえもプリプリしていて旨いです。
新鮮なレバを使っているんでしょう。
味付けも濃すぎずに、ほぼ無化調。
これはいい仕事をしていますよ。(^∇^)
丼のご飯も旨い。
このニラレバにこのご飯だと、大盛りにしてワシワシ食べたい衝動に駆られます。
スープはやや白濁していて、表面に脂、いやコラーゲンも浮いています。
味はサッパリ系の豚骨スープ。ラーメンのスープなんですね。
このスープでラーメンはきっと旨いだろうなぁ・・。
小皿のコーン。
キュウリや白菜の浅漬けもメンマもついていません。
このコーンが香の物の代わりなんですね。
いや、これはもしかしたら、スープに入れるか、おかずにトッピングするべきものだったんだろうか？
ニラレバ炒め旨かったですよ。隠れた名店ですね。
次回はラーメンもいいかな。
ごちそうさまでした。