関東の東北部に広がる中華店の珍來・珍来。
創業は1928年、暖簾分けで増え、いくつかの系列もあります。
「珍来 牛久柏田店」さん。
牛久市内にある「黄色い珍来」こと（有）珍来経営の茨城珍来のお店です。
確か夏には「冷やしラーメン」があったはず、と思ってやってきました。
「冷やしラーメン」って、「冷やし中華」のことじゃありませんよ。
見た目は普通のラーメン、しかし汁も麺も冷たい、という山形県の名物料理です。
冷やしラーメンを出す中華店は関東には数少なく、地元では「喜楽」さんだけと思っていました。でもこの珍来にもあったよなぁ、と思い出したんです。
コロナ禍で、カウンター席は１人置きに着席します。
通常メニューは、前回の記事をご覧ください。
⇒ニンニクパワーが強烈な元気ラーメン 珍来牛久柏田店
今日は、冷やしメニューだけを紹介します。
冷やし中華の醤油味とごま味噌味。油淋鶏冷って高いけど旨そ。
そして、やっぱ、ありました！
冷しラーメン！
迷わずこれをオーダーです。
◆冷しラーメン
ボウルのような多用丼でやってきました。
見た目は、全く普通のラーメンです。
チャーシュー、メンマ、味玉、カイワレがトッピング。白ゴマが散らされています。
普通のラーメンと違うのはトッピングにトマトがあることくらいでしょうか。
しかしスープから湯気は上がらない。
それもそのはず、しっかり冷たいですから。
スープの表面の油玉は、冷えて固まってるでしょ？
冷しラーメンの場合、スープが冷たいので、動物性の脂は固まってしまいます。
だから固まった脂をすべて取り去り、必要な場合には植物性の油を浮かせます。
でも、この冷しラーメンは動物性の脂が少し残ってますね。
さて、その冷たいスープ。
う、うまい！
脂やコラーゲンを取り去り、旨味だけが残った出汁。
そこにカエシを加えたスープが、スッキリしていて実に旨い。
珍来のスープの旨さを再確認することができます。
旨くて、続けて４杯も啜ってしまいましたよ。(*^^*)
そして冷たい細麺。
冷水で締めてあるから、麺がキリっと締まって、シコシコです。
その細麺がスッキリしたスープをからめます。
シコシコ麺にスッキリスープ。温かいラーメンとはまた違った味わいです。
太くて味のあるメンマ。
厚切りのチャーシューは煮込んでパサついた食感。
味が浸みた味玉。
暑い夏には、冷たくスッキリした冷しラーメンが美味しいです。
でも食べた後に唇の周りがベタつきます。
スープに浮かんでいた固まった動物性の脂肪ですね。
ごちそうさまでした。