9月、札幌に帰省していた時のことです。
南1条西19丁目にあった老舗の大衆食堂が移転再開したのでランチに伺いました。
移転前の「ゆりや食堂」さん。
1946年創業の戦後(第二次世界大戦後)とともに歩んだお蕎麦屋さんです。
2018年6月26日放送の「マツコの知らない世界」では、「ご当地中華そば店」として紹介されました。蕎麦屋さんらしい、カツオと昆布の出汁の「中華そば」がいただけるんです。
弊ブログでも2度、記事にいたしました。
⇒無化調のサッパリ・スッキリスープをズズズズーっといただくラーメン ゆりや食堂
⇒戦後を生きた食堂で昭和のランチ ゆりや食堂
2019年4月27日にこのお店が閉店。
しかし・・・
6月3日に、その100m程西にあるビルの1階に移転オープンしたそうです。
新しい「ゆりや食堂」さん。旧店舗そっくりの店構え。
看板、切妻のひさし、扉は旧店舗のものを使っています。
ひさし右端のヘタリは、旧店舗のままですわ。
一柳製麺さん寄贈の紺色の暖簾をくぐって店内へ。
店内は、4人掛けテーブルが5卓、カウンター3席。
テーブルと椅子は旧店舗のものを使っています。
箸入れも旧店舗のままですよ。
メニューの短冊も旧店舗のものです。
旧店舗にあった欄間も残してあるみたい。
こうして昔ながらのものがあると、とっても懐かしい感じがします。
メニューの内容も以前とほぼ同じ。
サイドメニューとして、「小」メニューがいっぱいあります。
そば、ラーメン、カレーライス、オムライス、どれもまた食べてみたいなぁ。
夏限定で、冷やし肉そば・うどん、薬味そば・うどんがあります。
今日は、これにしようかな。
◆冷やし肉そば
ぶっかけ蕎麦の上に豚肉がいっぱい。
カツオと昆布の出汁が効いていて、やや甘めの穏やかな味の汁をぶっかけた二八蕎麦。
いいですねぇ。
甘辛の豚バラ肉も美味しい。パワーがつきそうです。
ラー油が添えられています。コイツを垂らすと、刺激が増します。
辛いもの好き人間ですから、ラー油かけも好き。
でもこの穏やかな汁には、ラー油なしの方が美味しいと感じました。
残ったおつゆに・・・
そば湯を加えて・・・
穏健な味の汁を最後までいただきました。
ごちそうさまでした。
最後に、旧店舗の解体現場の写真。
2019年11月9日のこと。
通りかかったら、偶然にも、建物が取り壊されている現場に遭遇しました。
正面には食堂「たくみ」さん、向かって右側に「ゆりや食堂」さんと理髪店がありました。
また左側には、かつてジンギスカン「だるまや」、居酒屋「千成」などがありました。
これらは大正時代に銭湯「松の家」だった建物だそうです。
その後ろにあるマンションは、かつては「19丁目市場」という公設市場があったところ。
こうして昭和、さらには大正が消えていきます。(〃´o`)=3
そんな中で、昭和の息吹が残っている数少ない大衆食堂。
これからも長らく残ってもらいたいです。
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