お店に入るとコレがあります。
これがバラモン凧。五島独特の凧で、福江島でいまも作られています。
朝ドラの「舞いあがれ!」にも登場しましたね。
店名の「バラモン太」はこの凧の名に由来します。
バラモン凧についても過去記事があります。朝ドラのせいで記事のアクセスが急増しています。⇒五島のバラモン凧について:壱岐・鬼凧、平戸・鬼洋蝶、長崎バラモン凧などと
オーダーは食券方式。
写真付きのメニューを見て決めるのがいいですね。
トップはプラフセット、カレーうどん、肉うどん。
一番下段にある、五島うどん、地獄炊きがオススメです。
地獄炊きは、熱々の釜あげうどんです。
券売機では、それらがトップです。
ドリンクやクリームあんみつ、そしてドッグランのチケットもあります。
カミサンは五島うどん、とんちゃんは地獄炊き、そしておにぎりにしました。
うどんだけではちょっと不足なので、おにぎりを追加した方がいいですから。
お茶はセルフでいただきます。
◆五島うどん
カマボコと揚げ玉がトッピング。
薄い色の汁です。
このお店の出汁は、五島での作り方に従って基本はアゴ(トビウオ)。最近流行りのアゴ出汁ですね。それに鰹節と煮干しを少し加えてあります。茨城流アレンジですね。
汁の色が薄いのは薄口醤油のせいかと思ったら、実は塩味がベースで、色付けに濃口醤油を加えているそうです。
塩味ベースのおかげで、アゴのしっかりした出汁を味わえるように仕上げられています。
◆地獄炊き
鉄鍋の蓋をとると、湯気がもうもうと立ち昇ります。
まさに熱々のうどん。
地獄炊きの食べ方指南があります。これがあるとわかりやすいです。
1 生卵を割って出汁の中にいれる
2 鉄鍋のうどんをすくって食べる
3 お好みで薬味を入れる
4 出汁が足りなければ追加の出汁を使う
【五島では卵かけご飯のような感覚で食べている】と書いてあります。
五島では、生卵で食べますが、アゴ出汁だけで食べるのと、二通りの食べ方でいただくとのこと。
だから二通りの食べ方でいただきます。
まずは、熱々のうどんをそのまま、素うどんを味わいます。
少し塩味があって、しっかり腰のある麺を、やや柔らかめに茹でてあります。
五島うどんは、稲庭うどんのように細いうどんです。
どちらも乾麺ですが、稲庭うどんは平麺、五島うどんは丸麺。
ゆで時間は稲庭うどんは3分、五島うどんは7~8分間と長い。
猪口の中にはつけ汁の出汁が少し入っています。
そこに生卵を割って・・・
落とし入れ。
崩して出汁と混ぜます。
薬味は、ネギ、ショウガ、鰹節があります。
鰹節だけを入れます。
熱々のうどんを生卵をからめていただきます。
卵のまったりした味で、確かに卵かけご飯のよう。どんどんといただけちゃいます。
でも途中でストップ!
生卵がいっぱい残っているんだけど、これをすすっちゃう。
そして出汁を入れる。
薬味のネギと生姜を投入。
出汁でうどんをいただきます。
アゴ出汁の旨みだけでいただく、スッキリしとした美味しさです。
うどんには副菜が添えられています。今日はコンニャクの煮物です。
◆おにぎり
青海苔を混ぜ込んだご飯のおにぎり。大き目で美味しいです。
漬物で添えてある高菜漬がまたいい。
アゴ出汁の美味しさが決め手となる、美味しいうどんです。
博多うどんに代表されるように、北九州のうどんは、麺自体は柔らかく、それを出汁の旨さで食べるもの。
そんな腰無しうどんの国に、腰の強い五島うどんは異端児なんでしょう。
そんな五島うどんもやっぱり一番の良さは、汁の旨さなんだと思います。
アゴ出汁の美味しいうどんが恋しくなったら、ここに来る、ってことだな。
ごちそうさまでした。
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