沖縄いろいろ事典(2) [ 沖縄と食]
沖縄いろいろ事典
先日買った『沖縄いろいろ事典』には、おもしろい話題がいくつもあります。
私には初耳のものもあります。へぇ~!って思ったのは・・・
アイスワーラー、クイクイ(というジュース)、(沖縄風)看板、りんけんバンドと照屋林助、笑築過激団、イザイホーなどなど。
アイスワーラー。
「お冷や」の米語発音を耳で覚えた言葉です。waterはウォータではなく、ワーラーなんです。こういう例は、コーヒーシャープ(コーヒーショップ)、バフェ(ビュッフェ=バイキングのこと)、エグスープ(エッグスープ)などなど、あるらしい。米兵の生活が身近にある沖縄らしい言葉の数々です。
しかしこうした言葉は、今ではすでに死語に近いらしいです。
クイクイ。
ゴーヤに、リンゴ、ピーマン、パセリ、アロエ、オレンジ、レモン、ピーチが入ったジュースだそうです。でも私はまだ見たことがありません。公設市場近くの露天でおばあが売っているらしい。(クイクイを作っているおじいの都合で生産休止という情報もありますが・・・)
事典には書いてませんが、1987年の沖縄国体(海邦国体)のマスコットがヤンバルクイナをモデルにしたクイクイです。これとクイクイ飲むをかけて、ジュースの名前にしたんじゃないでしょうか。
看板。
沖縄ではコンクリートの外壁に直接に字を書いた看板があるのに驚かされます。東南アジア風というか、南米風というか、それだけでとても異国的です。この一風変わった看板は、アメリカ兵がコンクリートの壁にペンキを塗るのを真似たとか。台風に飛ばされないためだ、という説明も沖縄らしい。
りんけんバンドと照屋林助。
りんけんバンドは説明不要でしょう。その父親はテルリンの愛称で親しまれる漫談家の照屋林助という人だそうです。「あきれたぼういず」に刺激されて、1957年に愉快なボードビル集団「ワタブーショー」を立ち上げたそうです。(残念ながら林助氏は2005年3月、75歳で死去。)
笑築過激団
コザをベースにする若手劇団。松竹歌劇団とは何の関係もない。ウチナーグチとヤマトグチとをミックスした劇だそうだ。こういうのも観てみたい。
イザイホー。
琉球王朝の聖地・久高島で12年に一度、午の年に行われる神事。島で生まれ育った30~41歳の女性が、神女として祭祀集団に参加する資格を得るためのいわば成巫式。神女になった者は、70歳の退役儀式まで、年間30もの共同体の祭祀と家の祈りを担う。神女になる女性達は、夫にも明かさない神女の名を祖母から継承する。二夫にまにえた女も島外の男と結婚した女もこれには参加できない。新しく神女になるナンチュは、1966年には25人いたが、78年には8人になり、90年には正式なイザイホーは行われなくなった。失われていく文化です。
違うんじゃない?って気になる記事もあります。
「そば」の項に、ソーキそばの写真が「伝統的なそば」として載っている。伝統的そばは、説明文にあるようにソーキではなく三枚肉を載せたものでしょう。
「トゥシビー」は、干支ごとの生年祝いの日。数えで13歳、25歳、37歳、49歳、61歳、73歳、85歳、97歳に行われる。しかし写真のおばあは、「米寿」の祝いです。88歳はトゥシビーじゃないです。沖縄では、数え年88歳になる年の旧暦8月8日(新暦では9月10日ころ)に「 トーカチ」というお祝いをします。これと間違えたんですね。
こんにちは とんちゃんさん
クイクイ: ゴーヤに、リンゴ、ピーマン、パセリ、アロエ、オレンジ、レモン、ピーチって、いったいどんな味するんだろう? 飲んでみたいよ~♪ レシピとかはあるんですか?
あっ、あとオキナワ・カルチャー・アーカイブに行きました。沖縄初心者にとっては、ととても、よかったです。
とんちゃんワールド大好きですので、これからもがんばってくださいね!
by にこにこ14号 (2005-10-23 20:37)
>にこにこ14号さん
クイクイって、プラスチックの瓶に入れて売っているもので、公設市場近くでおばあさんが売っているようですよ。売っている様子の写真がありました。http://mitikusa.net/nifty/
どんなレシピなんでしょうね。
by とんちゃん (2005-10-26 03:30)