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きのこの里できのこフルコースをいただいて温泉に浸かる 協和温泉@愛別町 [温泉・旅館・民宿]

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北海道愛別町に行きました。

愛別町は、北海道一のきのこ生産量の町で、「きのこの里」として町おこしをしています。
この町のキノコ生産は、昭和47年に2戸の農家がエノキ茸の生産をしたのが始まりだそうです。
現在は、エノキ、マイタケ、シイタケ、ナメコの4種類を生産しているとのことです。

その町の温泉旅館に泊まりました。
協和温泉というところです。

協和温泉の売りの1つは、その愛別町特産のキノコを使った全11品のフルコースがあること。
これに炭酸冷鉱泉の温泉がありますから、惹かれますね。

客室は和室で、それぞれ、えのき、まいたけ、しいたけ、なめこのほかに、まつたけ、はつたけ、たもぎというまさにキノコの名がついています。
1つだけある洋室が、マッシュルームというのは笑えます。

風呂に入って(これは後述)、楽しみなキノコのフルコースを部屋でいただきます。
お膳に、献立表が載っています。

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懐石料理になぞらえた献立は以下のようなもの。

先付:椎茸きんぴら
八寸:舞茸白和え、椎茸裏白、焼き占地(シメジ)、えのき梅肉和え、なめこ柚釜
造里:椎茸
焚含せ:どびんむし
焼物:きのこグラタン
中千代口:黄金舞茸
揚物:香り揚(舞茸・椎茸・えのき茸)
強肴:きのこ柳川
酢物:独活(ウド)、落葉茸
御飯:きのこごはん

こう見ただけでもまさにキノコだらけですが、出される料理はさらに驚きです。

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◆先付:椎茸きんぴら
見た目はきんぴらゴボウとよく似ています。
食べると、ゴボウらしき物の歯ごたえ。
でも、ややふっくらしていて、「あれっ?」っと思う。
サッパリ系の味と共にこの食感が意外に美味しい。
初っぱなから驚きです。
椎茸だってことを知らないと、いったい何が素材だかわからないです。

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◆八寸
四角い皿(八寸)の四隅と真ん中に、サイコロの5の目ように料理が配置されている。
左上・えのき梅肉和え:淡泊な素材に梅肉の味付けで、シャッキリ、サッパリです。
右上・舞茸白和え:舞茸のほのかな香りとサックリ感がいい。
真ん中・焼き占地(シメジ):これはシメジの素材そのものが活きていて、うまい。
左下・椎茸裏白:小さな椎茸。椎茸らしい食感。
右下・なめこ柚釜:柚の中にナメコが入っていて、このナメコがかなり美味しい。

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◆お造り:椎茸
お造りが魚じゃなくて、刺身だって!
いくらキノコのコースとはいえ、ちょっと信じられない展開です。
しかしこの椎茸が、蒸してあるのでしょう、ふっくらした椎茸の感じを残したままで、しっとりと火が通っている。
その椎茸にワサビをつけて醤油で食べると、椎茸の香りとともに、口の中がふくよかな感じがあります。
実にシンプルな外見ですが、意外にも美味しくいただける料理です。

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◆焚含せ:どびんむし
土瓶蒸しとくれば、松茸が入っていることを期待させますが・・。
中は意外にもエビや魚が入っています(中身の写真を取り忘れました)。

この料理だけがキノコではなく、魚介類の料理です。
お造りでの裏切りを、ここで返しているのか。(笑)
フルコースっていうと、通常は肉や魚介類がいくつも出てきそうなところなのに、ここで初めての魚介類が出てくるので、その味が新鮮に感じます。

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◆焼物:きのこグラタン
キノコの形をした皿に入ったグラタン。
まぁ、これは想像できそうな味でしょうか。
グラタンの味はキノコに合わせてでしょう、サッパリ目につくられています。

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◆中千代口:黄金舞茸
舞茸にトビッコがちりばめられていて「黄金」ってこと。
こってりしたグラタンの後の箸休め風です。

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◆揚物:香り揚
舞茸・椎茸・えのき茸の天ぷらです。
シソに巻かれていて、美味しく揚がっています。

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◆強肴:きのこ柳川
ウナギならぬキノコのたっぷり入った柳川です。
強肴(しいざかな)は酒を進めるための珍味という意味だけど、ご飯のおかず風かな。
サッパリした薄味で、私は好きでした。

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酢物:独活(ウド)と落葉茸
ご当地で栽培している4大キノコではない落葉キノコとウドの酢の物。
ウドはシャキシャキ、落葉はしっとり、でその対照的な食感もいいです。

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◆御飯:きのこごはん
最後にキノコたっぷりのご飯。
これはさっぱりしていて、食べやすいです。

ずいぶん沢山の料理を食べた感じ。
でもキノコだから、重たい感じが全然なくて、ヘルシー!っていう感じの満腹感です。

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紹介が遅れましたが、飲み物はビールから始まって、一時燗酒に移ったのですが、すぐに地元の純米酒を呑みました。

「ふしこ」という純米吟醸酒です。
なかなか美味しいお酒だったので、この酒を飲み続けました。

旅館がある地元の伏古地区で、「吟風」という酒米が生産されています。
それを使った日本酒で、愛別和酒(なごみざけ)と命名されています。
地元産の酒米「吟風」と大雪山の伏流水を使って、栗山町の小林酒造で醸造されたもの。

酒米「吟風」は、道立農業試験場が育成した品種で2000年に品種登録されて生産が始まった酒米です。
心白(米の真ん中の白いでんぷん質の塊)ができる、酒造好適米です。
この「吟風」で造ったお酒で、2004年には日本清酒の「千歳鶴」大吟醸と栗山町の小林酒造の「北の錦」大吟醸が全国新酒鑑評会の金賞を受賞し、さらに2005年には小林酒造は全国で2年連続の金賞、日本清酒が札幌の新酒鑑評会で金賞となっています。

さて、この協和温泉は、温泉も特筆に値します。

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ここの源泉は炭酸冷鉱泉です。炭酸水!

ピンクのホースから源泉が出ていて、それと熱湯を混ぜて浴槽に注ぎ、掛け流しになっています。
源泉を舐めると、まさに「炭酸水」で、ラムネのように炭酸の泡が感じます。

ボイラーで源泉を沸かすのではなく、こうして熱湯と混ぜているので、加水はされていますが、加熱による温泉成分の変質を抑えているとのこと。
沸かすと炭酸が抜けちゃって、ただの水になっちゃいますからね。
浴槽のお湯は炭酸味は感じませんが、それはしかたないことでしょう。

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大ききめな浴槽が2つあり、さらにその右に、源泉の浴槽があります。

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泉質は、含二酸化炭素-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素泉(弱酸性低張性冷鉱泉)とあります。
遊離二酸化炭素が1864mgもあると書かれています。

源泉はここからさらに2km山の中にあって、そこの自然湧水(!)を使っているとのこと。
こういう自然の恵みは大切にしないといけない。

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食べログ:協和温泉

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