通勤途上の野草たち [ 路傍の花]
朝、駅に向かう途中の道端に花を咲かせる草花たち。
「野草」と呼ばれるとエコっぽいインテリジェンスな響きもあるけど、たいていは「雑草」と呼ばれ卑下される草花たちだ。
そんな道端の野草の花って、たいていは小さくて目立たない。
でも近寄ってみると、可憐だったり、意外に可愛かったり、美しかったりする。
そんなことに気づくと、いつも見ている代わり映えしない風景が、違って鮮やかに見えてきます。
そんな草花たちを写真に撮ってみます。
私は花の名は全く知りません。写真を撮ってから、わかる範囲で調べてもみましょう。
薄紅色で長い花弁の小柄な花。
マツバギク(松葉菊)というのかな。
ブロックの脇に小さい菊みたいな花。
黄色くてタンポポみたいな花です。
葉っぱにトゲがあるから、ノゲシ(野芥子)じゃなくて、オニノゲシ(鬼野芥子)みたいです。
「ケシ」っていうけど、葉っぱがケシに似ているだけだって。
白くて綺麗な花です。
ハルジオンでしょう。きっとヒメジョオンじゃない。
ハルジオンは漢字で書くと「春紫菀」で、秋に咲くシオン(紫菀)の花に似ているからです。
ヒメジョオンは漢字で書くと「姫女菀」で、「ヒメシオン」と言うと間違っている。
というのも、なんと「ヒメシオン(姫紫苑)」という植物は別にあるんですね。
それでヒメジョオンに命名するときに、ヒメシオンは使えないんで、ヒメジョオンの漢名「女菀(じょえん)」に姫を被せて「姫女菀」としたんだそうです。わかりにくいなぁ。
このオレンジ色の花は、あちこちにあるけど、けっこう目立つんですよ。
鮮やかなヒナゲシ(雛芥子)。
ヒナゲシというと、アグネス・チャンの「ひなげしの花」なんてのを想い出す。
あっかのう~え~ へっなげしぃ~の はぁ~なて~~~
う~らなぅの~ あ~のひとぉの~ くぉころぉ~~~」
この判りにくい日本語の歌詞は、翻訳すると「丘の上、ヒナゲシの花で 占うのあの人の心」
少女がヒナゲシで花占いをするシーンが語られている。
私は、花占いをするんだから、ヒナゲシってきっと花びらがたくさんあるんだろう、って思っていた。
でもこうして見ると、ヒナゲシの花びらって、たったの4枚しかないじゃないか。
こんなんじゃ、占いの結果は、始めた時点ですぐわかってしまう。
こんなんじゃあ占いにならないじゃないか!
と思うのだが・・。
しかしもしかしたら、結果があまりにも明らかだら、ヒナゲシを使ったのかも。
「く~るこない か~へらない かへる~」(来る、来ない、帰らない、帰る)
しかも、YES と NO を途中でちゃっかり入れ替えてもいる。
少女は、とってもわがままな、自分に都合の良い占いのために、このヒナゲシを選んだのかもしれない。
わがままで、自分に都合の良いようにものごとを考える少女は、大人になって・・・
私の身近に居ますよ。もしかしてあなたの近くにも・・・。
ヒナゲシの別名は「虞美人草」。漱石の著作名にもなっています。
【追記】
このオレンジの花は、実はヒナゲシ(雛芥子)の仲間のナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)でした。
実が長いので長実雛罌粟と名付けられたそうです。
ヒナゲシ自体は、赤・白・ピンクの花が咲きます。
どういうわけかwikipediaの「ヒナゲシ」の写真は、このオレンジ色の「ナガミヒナゲシ」になっていて、おかげで間違って認識していました。
離れてみると、あんまり美しい花じゃないです。
とっても小さな花が集まっています。淡いピンクで、近寄ると美しい感じ。
金平糖みたいです。
ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)だそうです。ソバの仲間なんですね。
黒い実を付けるツルソバに似て小さいから、ヒメツルソバってことみたいです。
これは、どこぞやのお宅の庭に咲いている花です。
ハクモクレンですか。
ツツジですか。
小さな花なんです。
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